大正11年 四六判 P239 全体に経年によるヤケ、汚れ 函および本体表紙少イタミ 遊び紙裏側に「乞高評」の押印 P117下角少折れ跡 末尾数ページにかけてシミ汚れ
のちに「考現学」を提唱する今和次郎が大正6〜11年にかけて日本各地を巡り、当時の民家について観察・調査した内容をまとめた一冊。
家のつくりや間取りなどとともに、それぞれの地域の気候風土や生活文化と家の関わりについて考察し、著者自身のスケッチも適宜挿入する。
今和次郎初めての単著。その後追補・異同を加えて多くの出版社から復刻・再刊されているが、本品はそのオリジナル初版にあたる。
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旧字旧かな遣い
目次:
【I 田舎の人達の家】
都會の家との違ひ
水田の村の人達の家
畑の村の人達の家
山村の人達の家
漁村の人達の家
【II 構造に就いて】
開墾地移住者の家
土地との關係
我國民家の系統
屋根
一般構造
【III 間取りに就いて】
民家の間取りの歴史
農家の間取り
地割りと家との關係(附、町屋)
郊外町の生成
處女郊外地への同情
【繪と説明】
1 林檎のなる土地の家/2 南部の曲家/3 羽後の海岸の町家/4 那須野ヶ原の貧しい農家/5 戦場ヶ原の高原住家/6 利根上流の村の家/7 茨城の煙草を作る家/8 九十九濱の漁家/9 南総の家/10 伊豆大島の住家/11 武蔵平野の農家/12 東京郊外の村の家/13 秩父の山奥の家/14 神奈川の山間の家/15 長野市の町家/16 日本アルプスの麓の家/17 信州澁温泉の家/18 雪に埋れる山村の家/19 高田市の町家/20 高田の舊家中の家/21 日本海岸の漁家/22 遠州御前崎の砂丘の村の家/23 三河の渥美灣鹽燒小屋/24 鈴鹿峠の關町の家/25 志摩の農家/26 京都八瀬の家/27 奈良郊外の農家/28 法華寺村の家/29 生駒山麓の家/30 堺市の住家/31 紀州熊野の農家/32 簸川平野の農家/33 石見の農家/34 山の中の灰小屋/35 廣島の農家/36 南阿波の漁家/37 疣のある藁屋根の家/38 土佐の家/39 松山の農家/40 筑後の農家/41 有明海岸の家}
【一山村の住居に關する調査】
〔神奈川縣津久井郡内郷村〕