1980年　四六判　P327　帯スレ、内側時代シミ　筒函天時代シミ、題簽破れ跡　本体元パラ欠　表紙端少汚れ　裏表紙上端薄くシミ汚れ　末尾数ページ端少シミ汚れ、目録ページ鉛筆チェック消し跡

“狂暴な自然と狂暴な政治とに育まれた狂暴なエクリチュール　―ラテンアメリカの現代文学をこう呼び得るかもしれない。西欧文学の疲弊に抗して激しく沸騰する、今日の世界文学の台風の目ともいうべきラテンアメリカ文学。本邦においてもようやく《ブーム》的様相を呈しつつあるこのラテンアメリカの現代文学への、日本の代表的な詩人・小説家・批評家・人類学者・外国文学者等による格好の入門書。”（帯裏紹介文）

目次：
ある幻想空間への幻想（辻邦生）
最近のラテンアメリカ小説（鼓直）

【ラテンアメリカ文学の展望】
虚構性の再発見（筒井康隆）
ラテンアメリカ文学の幻想性とSF（山野浩一）
全体と根源（天澤退二郎）

社会現象としてのラテン・アメリカ文学（増田義郎）
チリ反革命とラテン・アメリカ作家（鼓直）

【ラテンアメリカ作家群像】
アストゥリアス論（牛島信明）
〈影のヒーロー〉、ビオイ= カサレス（鼓直）
カブレラ＝インファンテと新しい表現の追求（吉田秀太郎）
カルペンチエールとの出会い（中村真一郎）
〈種への旅〉のまねび（鼓直）
神話的コルタサル（木村榮一）
ドノソの世界（鼓直）
フエンテスとメキシコの現代小説（木村榮一）
Remember　カルロス・フエンテス論序説（富山太佳夫）
ガルシア＝マルケス素描（桑名一博）
オクタビオ・パスとその〈他者性〉について（牛島信明）
オクタビオ・パスと文化記号論（山口昌男）
マヌエル・プイグ論（内田吉彦）
論証の美と無秩序の命題（清水憲男）
セべロ・サルドゥイ論（木村榮一）
バルガス＝リョサとその世界（鈴木恵子）

ラテンアメリカ文学邦語書誌抄