2003年初版　Ａ５判　P542　帯背ヤケ、僅イタミ　カバー裏上端に1.5センチ程度の破れ、背ヤケ大、上端少イタミ

“「扇絵の挿絵入り歌集」の総称『扇の草子』
―中世後期に突如現れ、近世初期まで隆盛を極めた、謎に包まれたこの作品群を詳細に分析し、扇と女性・宗教との関係、多様な伝承歌の典拠、日本絵画史における歌絵の重要性を鮮やかにときあかす。図版多数掲載（『扇の草子』全伝本収載歌翻刻付）”（帯文）

目次：
序

【第一部　『扇の草子』の基底】
第一章　扇　｛第一節　はじめに／第二節　扇の起源／第三節　摺扇の起源｝
第二章　歌絵と扇絵　｛第一節　歌絵お系譜／第二節　扇と歌絵／第三節　扇合｝
第三章　『扇の草子』の扇絵　｛第一節　歌絵の復興／第二節　扇絵と蒔絵／第三節　扇絵の影響／第四節　判じ絵｝
第一部注

【第二部　『扇の草子』の源流
第一章　扇絵の解説　｛第一節　予兆／第二節　絵画資料／第三節　文献資料｝
第二章　扇絵の制作者層と享受者層　｛第一節　扇と宗教／第二節　中世後期の扇／第三節　御影堂扇｝
第二部注

【第三部　『扇の草子』の伝本と歌】
第一章　伝本に見る特徴　｛第一節　伝本の特色／第二節　『扇の草子』の生成過程／第三節　書誌と解説／伝本別出典一覧表｝
第二章　歌とその周辺　｛第一節　出典・典拠に見る採録傾向／第二節　内容に見る採録傾向／第三節　伝承歌｝
第三章　『扇の草子』の行方　｛第一節　転換期／第二節　遊戯具との交渉｝
第三部注

『扇の草子』伝本収載歌翻刻
『扇の草子』収載歌・類同歌所載文献名
『扇の草子』収載歌対照表

文献一覧
あとがき
掲載図版一覧