平成9年3版 A5判 P285 帯付 函少汚れ
“白山信仰に関わる基本的文献の集成!
石川・福井・岐阜の三県にまたがる白山は、古来名山として著名である。とりわけ修験の霊場として、吉野・熊野とならび平安中期以降あまねく知れわたっている。本書は、白山の開創から中世・近世にいたる白山の歴史と信仰の展開と諸相を追求した学界待望の書。”(帯文)
目次:
【第一篇 泰澄と白山】
泰澄和尚伝記考(平泉澄)
{古伝/梗概/略註}
泰澄和尚伝説考(下出積與)
一 白山開闢の諸伝
二 泰澄の伝説 ―『元亨釈書』と『泰澄和尚伝記』―
三 『泰澄和尚伝記の検討』
四 仏教徒としての泰澄の性格
五 補論
『泰澄和尚伝』試考(浅香年木)
はじめに
一 『泰澄和尚伝』の形成過程
二 『泰澄和尚 』の原型
むすび
泰澄伝承(山岸共)
【第二篇 白山信仰の展開】
白山への道(井上鋭夫)
一 越の白山
二 下自山七社
三 仏神の世界
白山修験道組織 ―白山美濃馬場を中心に―(小林一蓁)
はじめに
一 白山坐神
二 白山美濃馬場中宮
三 白山美濃馬場本宮
おわりに
越前馬場平泉寺の歴史的推移(河原哲郎)
一 越前馬場
二 平泉寺の全盛時代
三 玄成院の時代
おわりに
【第三篇 白山信仰と在地】
道氏に関する一試考(浅香年木)
はじめに
一 地方豪族道氏と中央官僚道氏
二 道氏と味知郷
三 道氏の形成過程とその足跡
むすび
中世白山の荘厳講(桜井徳太郎)
一 荘厳講の組織と講衆の活動
二 荘厳講の地域社会への滲透
白山信仰と被差別(宮田登)
【第四篇 祭神論】
白山の祭神と神仰(玉井敬泉)
白山の祭神
白山の信仰
龍形神の意味(下出積與)