2008年 A5判 P182 帯端僅スレ カバー上端僅イタミ
“家の神を招き棟を抱くソラ(屋根裏)、完成祝いに振舞われる粥と棟上げの餅撒き、炉とカマド・風呂と便所をとおして民家から日本の生活文化を解き明かす。”(帯文)
目次:
まえがき
I 粥で祝う民家
一 建築の儀礼と主宰者の 変化
{(1)敷地を鎮める建築儀礼/(2)建築の節目にあらわれる儀礼}
二 建築儀礼にあらわれる粥と餅
{(1)粥と暮らし/(2)餅、シトギそして粥}
三 粥で振る舞う建築儀礼
{(1)粥の振舞い/(2)粥箸の呪力}
四 粥問答と柱誉め
{(1)粥と問答/(2)柱誉めの粥/(3)四隅にかける粥}
五 粥と民家
{(1)屋移りの民俗/(2)粥の力を借りた民家}
II 棟木の力
一 上棟式の幟と安産祈願
{(1)腹帯と上棟式の幟/(2)上棟式と安産祈願
二 棟木と人の生死
{(1)性器の呪物と葺き籠り/(2)魂呼びの習俗と棟木/(3)上棟式と棟木}
三 屋内のソラ
{(1)ソラとオオソラ/(2)民家にまつる神棚}
四 神棚の引越し
{(1)天井の出現と神棚/(2)棟木と神霊}
III 雨のカーテン
一 みえない民家の境界
{(1)民家と屋敷の境界/(2)民家の境界としての結界}
二 雨垂れ落ちと民家
{(1)雨樋と雨垂れ落ち/(2)聖なる雨垂れ落ち}
IV 極上の風呂と便所
一 民家の風呂と便所・
{(1)風呂のしつらえ/(2)便所のしつらえ}
二 肥料を得る便所
{(1)尻拭いと肥料/(2)下肥の利用}
三 モライ風呂の民俗
{(1)モライ風呂の発生/(2)肥えた湯の分配}
V 火所と神
一 炉と竈の地域性
{(1)炉と竈の存在/(2)煮炊き法からみた炉と竈}
二 カマの名称のついた屋内神
{(1)カマ男、カマ神、そしてオカマ様/(2)カマのつく神の共通性}
三 カマとカマド
{(1)火所の名称/(2)カマとカマドと屋内神}
註解
あとがき