2004年3刷　A５判　P259　カバー裏少凹み

監訳：今泉吉典

「ディクソンは、いまから5000万年後の世界を舞台に選び、構造も行動も劇的に変化する時間を動物に与えたが、かといって奇をてらった新生物を空想するふうはない。見ないの動物相を戯れとしてではなく真面目に予測しようとした。だから、どの動物も想像から生まれたにも拘らず、適応、特殊化、収斂、放散など、進化の重要な基本原理を読者に理解させてくれる。登場するのは架空の動物であるが、いずれも生物が現実に辿らざるを得ない過程を経て生まれているので、この本は読み物としておもしろいばかりか、科学的にも非常に価値が高いものとなっている。」（デズモント・モリス「発刊に寄せて」より）

目次：
進化　（細胞遺伝学／自然選択／動物の行動／種類とその発生／食物連鎖）
生命の歴史　（生命の起源／初期の生物／爬虫類時代／哺乳類時代／人類時代）

人類後の生物　｛人類後の世界／温帯の森林と草原　（ラバックの仲間／捕食動物／林床の動物／樹上の生活者／夜行動物／湿地帯）／針葉樹林　（葉食性の哺乳動物／襲うものと襲われるもの／森林の生活）／極地とツンドラ　（移住動物／ミーチングとその敵／北極海／南極海／山岳地帯）／砂漠・乾燥の地　（砂に住む動物／砂漠の大型動物／北アメリカの砂漠）／熱帯草原　（草食動物／平野の巨大動物／肉食動物）／熱帯林　（樹冠層の動物／森の生活／林床／水辺の生活／オーストラリアの森林／オーストラリア森林の下生層）／島と島大陸　（南アメリカの森林／南アメリカの草原／レムーリア島／バタヴィア列島／パカウス諸島）｝

未来　生命の運命

巻末に系統樹、用語解説、索引を収録