昭和49年7版 B5判 ソフトカバー P192 表紙および小口からページ端にかけてヤケ ビニールカバー少収縮、下端キレ
写真撮影の際に用いられるストロボライティングの機材およびその表現、効果などについて実例を示す図版とともに解説。
巻頭には操上和美、立木義浩、岩合徳光、篠山紀信、土岐三雄、沢渡朔、細江英公ほか、第一線で活躍する写真家の作品を、カラーまたはモノクロ図版で掲載し、巻末に写真家自身による解説を付す。
目次:
【ストロボで何を撮る=作品】
COLOR
{新しいストロボの領域 映像表現 《虚像》(操上和美)/透明感 そのテクスチュアと色彩 《ブランデー》(薄久夫)/フィーリングのある光 《白いベール》(吉田大朋)/フォトジェニックなイメージの演出 《水滴》(立木義浩)/白の中の白 その布地の風合 《シルキー素材》(立石敏雄)/豊かな光を鏡にみせる 《リフレクション》(鳥巣邦夫)/ジャンプとショットをシンクロする 《摩天楼》(ケン・モリ)/デーライトシンクロの一典型 《たそがれ》(山崎光弘)/多灯で広域に光を回す 《エレクトーン》(黒田陽介)/マテリアルのシャープな再現 《発電機》(木村恵一)/素ばやい動きのキャッチ 《コムクドリの飛翔》(岩合徳光)/ミクロの世界も捉えるストロボ 《卵の中の子・鮭の誕生》(佐々木崑)/フードのシズル効果を演出する 《野菜スープ》(黄建勲)/動きの軌跡をマルチプルイメージで 《スケーティング》(富山治夫)/逆光で神話的イリュージョンを 《サフォリズム》(加藤洋一)/幻想のイメージをフィックスする 《スイミング》(遊佐光明)}
B&W
{シャープネスと凍結の世界 《熱い肉体より》(篠山紀信)/火と水 テクスチュアも捉える 《水とローソク》(土岐三雄)/ハイキーなファッションの演出 《ヘアーのためのポートレート》(沢渡朔)/鮮鋭なディテールを見せる 《洋酒》(佐藤洋一)/キリット迫る男性の肌 《詩人・高橋睦郎》(細江英公)/回わる光を抑えて使う 《Mrs.X》、鋭い光の多重効果 《Miss KUWAIDA》(小西海彦)/マルチストロボのリズミカルなパターン 《バレリーナ》(山崎光弘)/ブレと凍結の併用による状況の演出 《東大闘争》(栗原達男)/社会の一面を フィックスする 《ゴー・ゴー・ガールズ》(熊切圭介)/リアルな人間像をストレートに 《漁労長》(柳沢信)/偶然性へ挑戦するストロボ 《東北の祭》(内藤正敏)/ハイスピードで未知のビジョンを 《風船》(北代省三)/豊かでソフトな光で女性の肌を 《ヌード》(樋口忠男)/光の限界を利用したプレと多重像 《エレキ》(長浜治)/瞬時性、機動性の効果 小動物の表情 《モモンガ》(田中光常)
【ストロボの光を考える(大辻清司)】
ストロボの実用化は1940年
ストロボの特長“5” 〈瞬時性/光質/反覆性/オートストロボ/使用上の難易〉を考える
【ストロボライティングの実際】
1灯によるストレートな表現効果(馬場孝治、長田隆影、大島達也、熊切圭介、長浜治)
実験1 縦方向の明暗とそのコントロール(鈴木恒夫)
実験2 画面内の強い反射光の除去(鈴木恒夫)
シャープ な表現に重要な意味を持つストロボ(安斎吉三郎、佐藤洋一、小出誠)
実験3 シャープネスのコントロール(鈴木恒夫)
ソフトな光とコントラストの演出(飯塚武教、佐藤洋一、林宏樹、樋口忠男、加藤洋一)
実験4 ストロボの光は果してソフトか(玉井瑞夫)
ストロボとディフューズ/バウンス効果の実際(丹羽喜郎、大竹省二、高村規)
実験5 ディフューズ効果の演出(玉井瑞夫)
実験6 バウンス効果による表現効果(高村規)
光源の位置によるライティング効果をみる(操上和美、横井滋治)
実験7 ストロボをカメラ位置から離す(熊切圭介)
表現領域を拡げるデーライトシンクロ(下山龍三、伊藤光雪、黒田陽介)
実験8 デーライトシンクロによる演出(山崎光弘)
増灯による多彩なライティングのアプローチ(小川隆之、木村恵一、黒田陽介、下山龍三、熊切圭介)
実験9 段階的な増灯効果をみる(木村恵一)
ストロボによるライティングのパターン
ポートレートのためのスタジオライティングの研究 (加藤洋一)
【ストロボを使った特殊表現をみる】
ミラーボックスとリングストロボの効果(操上和美)
ミラージュによる多重効果(石崎治)
ストロボの光源を画面内に生かす(北代省三)
ストロボでリフレクションさせる/ズーミング中にストロボを発光(横井滋治)
ストロボ光で造形的なパターンを(西村雅司)
タングステン光との混合によるプレの効果(大山洋治)
【特殊ストロボ=表現領域拡大の可能性を探る】
color(鋤田正義、北代省三、玉井瑞夫、石崎治、大田耕二、操上和美)
スポットライトによるプロジェクション
マルチプルストロボとストロボスコープ(中込八郎)
大光量で広範囲の被写体をキャッチ
オートストロボによる新しい表現
ハイスピードの世界を追求する(北代省三)
接写におけるストロボのメリット(佐々木崑)
ストロボメーターでの露出の測り方
【ストロボとは何か 〈ストロボのメカニズム〉】
図解/タイプ別ストロボの構造を探る
実際にはどのように発光するか(高野正昭)
発光のプロセスと光量の測り方(西条良和)
ストロボの光とカラーフィルム
color(北代省三、高村規、山本建三、玉井瑞夫)
ストロボによる色再現を考える(久保走一)
ストロボの色温度を決めるには
シャッターとシンクロのメカニズム(馬場信幸)
ストロボにおける露出測定の方法
【ストロボ機材、製品一覧】
ストロボ機材とその選びかた
作品解説