1988年　A５判　P548 カバー少スレ、背ヤケ、上下端少イタミ　天時代シミ多、小口少時代シミ

“ライプニッツ・ヴォルフ学派中最大の哲学者バウムガルテンによる美学史上の名著。「感性的認識の完全性」として美を規定することによって、人間の全体性の中で美の占める位置を、また、美を対象とする学として美学を規定することによって、哲学体系内部で美学の占める位置をそれぞれ明確にすることによって、カント、ヘーゲルに至る近代美学に決定的な展望を開いた。そこに示された、理性類似者による中項飛越という考えは、美の合理性と直接性とを同時に説明しようとする試みである。原書はラテン語で書かれ、本訳書は世界初訳。”（カバー袖紹介文）

目次：
凡 例

【第一巻】
序言

序論
本論
　I　理論的美学（第I部）
　　1　発見論（第1章）
　　　A　認識の美一般について
　　　B　特殊論
　　　　a　美的主体の性格
　　　　　イ　肯定的
　　　　　　α　本性
　　　　　　β　訓練
　　　　　　γ　学問
　　　　　　δ　衝動
　　　　　　ε　彫琢
　　　　b　美的豊かさ
　　　　　イ　一般論
　　　　　ロ　特殊論
　　　　　　α　素材
　　　　　　　A　それ自体
　　　　　　　B　それに導くもの
　　　　　　　　a　トピカ
　　　　　　　　b　豊かにする論証
　　　　　　β　人格
　　　　　　γ　この両者を短く用いる仕方
　　　　　　　（1）絶対的なものは常に
　　　　　　　（2）相対的なものは時折
　　　　c　美的大きさ
　　　　　イ　一般論
　　　　　ロ　特殊論
　　　　　　α　素材のそれ
　　　　　　　A　絶対的
　　　　　　　B　相対的
　　　　　　　C　素材と思惟の釣り合い
　　　　　　　　a　一般論
　　　　　　　　b　思惟の種類において特殊に
　　　　　　　　　（1）簡素
　　　　　　　　　（2）中間
　　　　　　　　　（3）崇高
　　　　　　　　　　（i）その本性
　　　　　　　　　　（ii）対立する欠点
　　　　　　　D　増幅的論証
　　　　　　β　人格のそれ、美的な荘重さと気宇壮大さ
　　　　　　　A　絶対的
　　　　　　　B　思惟者の相対的なそれ
　　　　　　　　a　簡素と中間
　　　　　　　　b　崇高
　　　　d　美的真理
　　　　　イ　一般論
　　　　　ロ　特殊論
　　　　　　α　対立する偽
　　　　　　β　真実らしさ
　　　　　　　A　一般論
　　　　　　　B　特殊論
　　　　　　　　a　虚構
　　　　　　　　　（i）歴史的
　　　　　　　　　（ii）詩的
　　　　　　　　b　物語
　　　　　　γ　証明する論証
　　　　　　δ　美的な真理追求
　　　　　　　A　絶対的
　　　　　　　B　相対的
　　　　　　　　a　学理的及び歴史的なものにおける
　　　　　　　　b　詩的

【第二巻】
序言

　　　　e　美的光
　　　　　イ　一般論
　　　　　ロ　特殊論
　　　　　　α　対立する曖昧さ
　　　　　　β　美的陰影
　　　　　　γ　光と影の正しい分配
　　　　　　δ　美的色彩
　　　　　　ε　対立する虚飾
　　　　　　ζ　照明する論証
　　　　　　　A　一般論
　　　　　　　B　特殊論
　　　　　　　　a　広義の比較
　　　　　　　　　（i）類似法
　　　　　　　　　（ii）大と小の比較
　　　　　　　　　（iii）対置
　　　　　　　　　（iv）狭義の比較
　　　　　　　　b　転義
　　　　　　η　美的タクマトゥルギア
　　　　f　美的説得性
　　　　　イ　一般論
　　　　　　α　それ自体
　　　　　　β　望ましい明証性
　　　　　ロ　特殊論
　　　　　　α　強化
　　　　　　β　反駁
　　　　　　γ　説得的論証
　　　　g　認識の美的生命
　　2　配列論（第2章）
　　3　記号論（第3章）

II　実践的美学（第II部）

訳註
解説