昭和56年初版　四六判　P282　帯僅スレ　カバー上端少ヤケ　小口ヤケ

編：谷川健一、中瀬喜陽、吉川寿洋

“生きながら伝説中の人物であった天才・南方の日常生活をはじめて明らかにするとともに、明治末から強行された政府の神社合祀政策に対して、自然保護の立場から生命を賭けて闘った姿を紹介する第一級の史料。”（目録紹介文）

目次：
父　南方熊楠を語る　（南方文枝　聞き手：谷川健一）
　解説
　一　家庭のなかで　｛勉強ぶり／母の苦労／服装のこと／入浴と洗面／酒について／食物について／女中さんと郵便／ペット／子どもにたいして／父と私／盆と正月／経済生活｝
　ニ　町の人びとと　｛地元の人たち／外来の客／喜多幅先生／毛利清雅さん／新地の芸妓たち／[金崎元年氏の熊楠回想]｝
　三　思い出すことども　｛幼少の頃の父／キューバ曲馬団／女性に関して／初恋の人／御進講に際して／父の手伝い／天神崎海岸と父／記憶力／晩年と死｝


回想断章　（南方文枝）
　終焉回想
　母

[南方熊楠未公刊史料]
「牟婁新報」寄稿　神社合祀反対・自然保護論集　（編・解説：中瀬喜陽）
　｛解説／老樹保存に就て／朝来村礼拝塚の濫伐／近野村神森濫伐に就て／比較古話学―隠れ蓑、隠れ笠、打出の小槌／槌の子の化けた話／菌類学より見たる田辺及台場公園保存論／高山植物の採集禁止に就て／神社合祀反対随筆（一）／談・海人草の話／楠見郡長に与る書／再び神社合祀合併に就て／台場公園売却反対演説会の弁明／一杉日高郡長宛書簡｝

大山神社合祀反対に関する古田幸吉宛書簡（編・解説：吉川寿洋）

編者あとがき