
2001年 文庫判 P402 カバースレ、少キズ、少汚れ
“どの時代にもまして、身体を媒介として世界と関わったヨーロッパ中世。この時代、身体の各部位には多彩なメタファーが盛り込まれており、また、身体表現・感情表現には極めて重層的な社会的意味がこめられていた。アナール学派の研究をふまえつつ、多数の図像を用いて、「からだ」と「こころ」に向けられた中性ヨーロッパの視線から、色鮮やかな人間観を緻密に描きだす。”(カバー裏紹介文)
目次:
はじめに
I 身体コミュニケーション
1 身振りのシンボリズム
2 ダンスのイメージ
3 スポーツの熱狂
4 衣服とモードの文化史
5 化粧と変装 ―悪魔の仕業か
II 身体に関する知・メタファー・迷信
1 ミクロコスモス=マクロコスモス
2 〈聖なる〉からだと〈穢れた〉からだ
3 医学と民間療法
4 清潔感と衛生管理
5 頭 ―魔力の居場所
6 心臟 ―愛と敬神の舞台
7 目・耳・鼻・口のメタファー
8 手足 ―聖なる力を伝える媒体
9 血と骨 ―生命の源と生命の回復
10 髪と髭 ―聖なる象徴か呪物か
III からだの〈狂い〉とこころの〈狂い〉
1 病気 ―罪の結果か受難の印か
2 狂気 ―悪魔憑きか神の使者か
3 〈変身〉と〈畸形〉への熱狂と恐怖
4 身体刑 ―神々への犠牲から理性の裁きへ
5 性的逸脱 ―「自然」に反する罪
IV 感情表現の諸相
1 聖と俗の泣き笑い
2 嫉妬と羞恥 ―人間関係が生みだす情動
3 愛と悦びの発明
4 恐怖と苦悩 ―罪の悔悛と浄化
5 憤怒と憎悪のドラマ
6 声と表情によるメッセージ
V 五感の歴史
1 視覚 ―色彩と風景の台頭
2 聴覚 ―日常生活における
3 味覚 ―料理の味つけと食卓風景
4 嗅覚 ―聖なる芳香と地獄の悪臭
5 触覚が伝える聖と穢
6 第六感 ―超自然界のメッセージ
おわりに
文献目録
あとがき
文庫版あとがき
『身体の中世』解説(黒田日出男)