1993年 14.3×22.1 P262 表紙スレ、クスミ、時代シミ、少汚れ 小口シミ汚れ
全262ページのうち特集175ページ。
目次:
【江戸の盛り場遊歩記 3】本町通り商店街(海野弘)
【耳目抄 125】ノートルダム間奏曲(竹西寛子)
【詩】
クロードの風格(藤富保男)
アメリカ(天沢退二郎)
黄月譜(守中高明)
【まぼろしのアリスメティック 8】失われた庭(矢川澄子)
【小特集=幻獣の博物誌】
合成されたものたちのファンタスティック・ワールド(H・モーデ 訳:原研二)
ユニコーン 神話と大衆文化(ハサウェイ 訳:尾形希和子)
特集:中上健次
【中上健次単行本未収録作品集成】
戯曲 音のない音楽 誤てる者のために(中上健次)
エッセイ 『文藝首都』エッセイ(中上健次)
詩集 『季節』中上健次未刊行初期詩篇集成(中上健次)
【エッセイ】
幻覚者(Y・シモン 訳:永瀧達治)
花のような晩(高橋英夫)
健次という歌声(鈴木翁二)
中上健次の若い、枯木灘へ透身する。(白石かずこ)
中上健次の死(若森栄樹)
【物語の構造】
自己言及の不可能性 「地の果て 至上の時』のまなざし(小森陽一)
死角の重力 意図された空白(島内景二)
ペインテッド・バードとそのほかの流浪者達 『千年の愉楽』論(ジマーマン 訳:富井玲子)
遺作『軽蔑』の手法 「真知子」という洛繰(井原眞理子)
【路地と流離】
「路地」は南米へ続く 『千年の愉楽』試論(細川周平)
差別・風水・陰陽 中上健次とソウル(川村湊)
共同体が幻視された日 健次・はるみ・修司(石井辰彦)
【海外文学と中上健次】
治癒の神々 中上健次とセリーヌをめぐる覚え書(菅野賢治)
負の位置 中上健次とフォークナー(植野達郎)
【音と言葉】
「ケンケンケン……」と呼ぶところ(吉田文憲)
中上健次の文体と英訳(佐藤紘彰)
【交錯する結界】インタヴュー 空白を乱暴な手つきで埋めたいですね(原田芳雄)
【総論】徹底討論 中上健次の古層(四方田犬彦、夏石番矢)
【資料】
図版構成 軌跡
中上健次小伝(長島貴吉)
中上健次著作目録
中上健次主要研究文献目録
コラム ワールド・カルチュア・マップ
フランス シャムの鳥がシャモワゾ語で歌うとき(岩切正一郎)/イギリス この不信仰の時代に ジュリアン・バーンズの新作(加藤光也)/ドイツ 甦った沈黙 ハインリヒ・ベルの初期作品(園田みどり)/スペイン 賭け事と物書き C・ペリーロッシ『ドストエフスキー最後の夜』(新谷美紀子)/ロシア・東欧 作家アンドレーエフの復活(吉原深和子)/中国 『俺は王朔だ』スター作家のポートレート(加藤三由紀)/SF 続編学のススメ(小谷真理)
【今月の作品】(川崎洋)
【われ発見せり】ユーゴスラヴィアの奇書「ハザル族事典」(森村進)