瞬間の直観　G・バシュラール　訳：掛下栄一郎　紀伊國屋書店

1997年新装復刊版　四六判　P148　カバースレ、端僅イタミ　天少汚れ

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1997年新装復刊版　四六判　P148　カバースレ、端僅イタミ　天少汚れ

1969年に『瞬間と持続』のタイトルで刊行されたものを改題、新装版として復刊。
⇒[『瞬間と持続』商品ページを見る]

“「時間とは、瞬間の中に閉じこめられ、二つの虚無の間に吊るされた現実である…　瞬間、それはすでに孤独なものである…実在しているものが、現在の瞬間のしるしからどうして離れられるだろうか」
　この命題から出発する本書は、純粋持続として流れる時間をとらえようとしたベルグソン説との徹底した対比で語られる、時間についての一考察である。詩と哲学と科学との織りなす微妙な綾の中で、独自な思索がくりひろげられ、変化と生成、生の躍動感の源泉、創造的瞬間、美の本質へと話が展開していく。
　哲学の上では、ヘーゲルが永遠の中での継起的連続性としての時間論を説いたのに対し、キルケゴールは、永遠との断絶としての瞬間における時間を強調した。時間解釈の二つの立場はそのまま美学思想に通じるもので、本書においてバシュラールは、「孤独な瞬間は美の生み出される唯一の場である」と説いて〈瞬間の美学〉への第一歩を記したのである。”（カバー袖紹介文）

目次：
瞬間の直観
　まえがき
　第一章　瞬間
　第二章　習慣の問題と非連続的時間
　第三章　進歩の観念と非連続的時間の直観
　結び

詩的瞬間と形而上学的瞬間

訳者あとがき

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