1988年　A５判　ソフトカバー　P266＋付録カード32枚　帯および函少スレ、背少ヤケ、角少イタミ　本体カバーおよび付録ケース背ヤケ

宗教学者・植島啓司と美術史家・伊藤俊治が「ディスコミュニケーション」をテーマに、およそ３年にわたり断続的におこなってきた対談をまとめた一冊。
社会学、人類学、思想、メディア・テクノロジー、サイバネティクス、現代アート、カルチャー、生物学など、話題は多岐にわたる。
付録のカードは本文中の内容に関連したカルチャー・マップおよびキーワード解説がまとめられている。

“あなたの言葉は伝わらない
メッセージに形を与えるのは背景のノイズなのに、ノイズを排除しないと正確なコミュニケーショ ンは旅立しないという絶対矛盾。
わたしたちは「伝達不能体」とい う怪物を相手にしているのだ。”（帯文）

“「伝達不能体」とは何か？　21世紀のキーワード（サブリミナル／スクランブル／エクスタシー）によって従来のコミュニケーション論の限界をのりこえ、新たな想像力論の方向を明示する、思考と科学とSFと装置の新しいマッピング。”（広告宣伝文）

目次：
まえがき

【ZONE A】
ディスコミュニケーションへの地平
メディアの変貌
想像力とプログラミング・
浮上するメディア・スーツ

【ZONE B】
フリークスとミュータント
バイオケミカル・ランドスケープ
感覚変換器
ランダム回路と超自然
トランキリティ・カプセル
開放系・閉鎖系

【ZONE C】
ロボットと人間
記憶の生成
図像とトボス、記憶と物質
快感マシーン

【ZONE D】
サイバネティクス・シード
イルカとリリー
ブレイン・コンピュータ
想像力とイメージ

【ZONE E】
トランスネットワーク
定常系（パリ）
非物質へ
テクノロジーと身体
振動するエネルギー

あとがき