1970年 14.2×22.1 P214 表紙および小口ヤケ、汚れ ページ少開きグセ 末尾ページ少剥がし跡
目次:
【現代詩の背景・未解決の諸問題】
伝統詩と現代詩の接点(佐佐木幸綱)
現代詩に音楽の恢復は可能か(荒木亨)
戦後詩壇論争史(鶴岡善久)
【現代詩の状況・今日の詩論】
恐怖の言語へ向けて(北川透)
プロレタリア詩は滅んだか(関根弘)
現代詩の言語を問い返す(原子朗)
【現代詩の美学・詩人と作品】
土俗-儀式-聖性/天沢退二郎批判(菅谷規矩雄)
真夜中の大地/石原吉郎への手紙(清水昶)
戦後詩と〈全体〉/鮎川信夫論(岡庭昇)
戦後詩物語 戦後詩の誕生から今日にいたるまでの目撃の証言(木原孝一)
【共同討議】現代詩100年の総展望(吉本隆明、清岡卓行、大岡信、鮎川信夫)
{『新体詩抄』と日本の近代/藤村をどう見るか/帰巣本能と回帰してゆく場所/三好達治と戦争詩の意味/「詩人の夕」を批判する/「朗読」とは詩の衰弱か/朔太郎評価のタイプ/日本浪漫派と保田与重郎/新しさと古さの逆説/民衆詩派的なるもの/賢治、中也、道造の位置/関根弘と「列島」のその後/天沢退二郎と「凶区」/「荒地」「櫂」「鰐」/長田弘と三木卓/七〇年代への新人たち/捨てる雑誌と捨てない雑誌/洋ものの限界/商業詩誌と同人雑誌のゆくえ}
【現代詩100年アンソロジー】(選:吉本隆明、清岡卓行、大岡信、鮎川信夫)
{伝説(会田綱雄)/田舎生れ(天沢退二郎)/繋船ホテルの朝の歌(鮎川信夫)/春(安西冬衛)/他人の空(飯島耕一)/呼子と口笛(石川啄木)/鬼の食事(石垣りん)/葬式列車(石原吉郎)/わがひとに与ふる哀歌(伊東静雄)/ひそかに(茨木のり子)/漂泊(伊良子清白)/夜の森の唄(入沢康夫)/感情的な唄(岩田宏)/汽車に乗りて(上田敏)/さわる(大岡信)/藍色の蟇(大手拓次)/波止場(岡本潤)/蹄鉄屋の歌(小熊秀雄)/明日(小野十三郎)/洗面器(金子光晴)/日曜日(川崎洋)/智慧の相者は我を見て(蒲原有明)/剃刀(北川冬彦)/片恋(北原白秋)/楚囚之詩(北村透谷)/墓地の人(北村太郎)/両国(木下杢太郎)/黙示(木原孝一)/子守唄のための太鼓(清岡卓行)/デンシンバシラのうた(草野心平)/空想のゲリラ(黒田喜夫)/賭け(黒田三郎)/無惨な姿(佐藤惣之助)/水辺月夜の歌(佐藤春夫)/スパイラル(渋沢孝輔)/おくめ(島崎藤村)/ああ大和にしあらましかば(薄田泣菫)/女の自尊心にこうして勝つ(関根弘)/秘密(千家元麿)/墓(宗左近)/独楽(高野喜久雄)/皿(高橋新吉)/おれの期待(高見順)/メトロポール(高村光太郎)/離陸(田木繁)/春の犠性(竹内勝太郎)/ラグビイ(竹中郁)/のちのおもひに(立原道造)/商人(谷川雁)/頼み(谷川俊太郎)/四千の日と夜(田村隆一)/荒城の月(土井暁翠)/女友達(富岡多恵子)/繭(那珂太郎)/語彙集第二十三番(中江俊夫)/人民のひとり(中桐雅夫)/しらなみ(中野重治)/曇天(中原中也)/愛のかたち(中村稔)/冬の日(西脇順三郎)/離れてゆく秋(萩原恭次郎)/艶めかしい墓場(萩原朔太郎)/パウロウの鶴(長谷川龍生)/黒衣聖母(日夏耿之介)/歴史(平林敏彦)/仕方が泣く頃(藤富保男)/報告(逸見猶吉)/獅子宮(堀ロ大学)/砲塁(丸山薫)/春と修羅(宮沢賢治)/甃のうへ(三好達治)/囚人(三好豊一郎)/スープの煮えるまで(三木卓)/接吻の後に(三木露風)/さんたんたる鮟鱇(村野四郎)/二月(村山槐多)/小景異情(室生犀星)/三枚一銭(森鴎外)/喪のある景色(山之ロ獏)/だんす(山村暮鳥)/深夜の合唱(山本太郎)/お才(与謝野鉄幹)/僧侶(吉岡実)/母(吉田一穂)/I was born(吉野弘)/ちいさな群への挨拶(吉本隆明)}
【海外思潮と現代詩】
日本のなかのアメリカ現代詩(片桐ユズル)
海外思潮と現代詩(窪田般彌)
現代詩年表(編・解説:原崎孝)