昭和49年 A5判 P271 カバー背少ヤケ、端少イタミ 小口少ヤケ、シミ汚れ 扉ページ時代シミ
漢字伝来以前の文字として近世からその真偽が議論され、現代では偽作とする説が大勢を占める神代文字について、これを真とする立場から研究・解説。記紀をはじめとする文献と古代史についての考察、さまざまな神社に残る神代文字の紹介と解説、否定論への反駁など。
昭和17年に刊行されたものを復刻。
目次:
序文(工学博士 神原信一郎)
自序
第一章 総論 漢字の渡来以前に文字があった理由
第二章 我が国上古の文化
(1)太古と神代文字/(2)工芸文化と神代文字 {(イ)鏡の製作 (ロ)玉の製作}/(3)上古我が国運の発展
第三章 我が古典と神代文字
(1)古事記の序文/(2)一大金字塔/(3)稗田阿禮と太安萬侶/(4)稗田阿禮が誦んだ文字/(5)假名日本紀/(6)提要
第四章 古体仮名と神代文字
(1)古体仮名/(2)釈紀秘訓の仮名(象形文字、麻邇字)/(3)古体文字の起原
第五章 日文字とその字源
(1)文字は作り易し/(2)日文字の起源/(3)肥人書は日文字の真書で所謂る古字/(4)神代文字の種類/(5)煙滅する神代文字
第六章 神代文字論争
(1)神代文字否定の論拠に就て/(2)否定論とその駁論/(3)須多因博士と丸山作楽との問答/(4)神代文字と悉曇章
第七章 神代の文字と仮字の字源
(1)片假字といろはの起原/(2)片假字といろはの起原は神代の文字
第八章 神社と神代文字
(1)官幣大社の神代文字/(2)国弊大社の神代文字/(3)官幣中社の神代文字/(4)国弊中社の神代文字/(5)官幣小社、国弊小社の神代文字/(6)別格官幣社の神代文字/(7)其の他の神社
第九章 神代文字と宗教
一 ヒフミは神歌/二 天照大神の天石窟籠り/三 天石窟開き/四 「ひふみ」の歌/五 「ひふみ」の唱へ方/六 言霊/七 宗教
第十章 「カミ」と訓む神代文字
一 「カミ」の種類/二 神代文字の「カミ」/三 神は一にして萬、アルパにしてオメガ/四 唯一の神
第十一章 文化の淵源と国体 ―我が国体にして神代文字あり
一 世界無比の我が国体/二 国運の隆盛と神代文字/三 皇国日本の一大使命
附 神代文字及び神代文字に関する文献
(1)神代文字の文献
(2)神代文字に関する文献