昭和59年21刷　B６判　P258　カバー少イタミ、少汚れ　本体表紙時代シミ　小口およびページヤケ、時代シミ多

挿絵：木村正志

“荒れはてた、広い焼けあとに、西洋のお城のような、ぶきみな館が、ぽつんと建っています。この館に、奇怪な殺人事件が、つぎつぎにおこるのです。まっ黒な、コウモリのような怪物が、その犯人ににちがいないのですが、正体はまるでわかりません。
おなじみの名探偵明智小五郎は、このなぞにたちむかい、ついにこの事件のうらにかくされていた恐ろしい秘密をさぐりだして、真犯人をつきとめるのですが、それはじつに意外な人物でした。その解決にいたるまでの、いきつぐひまもない変化が、この物語の中心です。…”（本書「はじめに」より）

表題作のほかに、小説「二銭銅貨」を児童向けに書き直したものを収録。

目次：
暗黒星
　｛黒い点／恐ろしい夢／怪電話／消え去った怪物／目から血が／にせ医者／白い影／人ちがいか？怪物を追って／あいつぐ惨劇／かべの穴／裏のまた裏／電光信号／かさなる謎／その夜の出来事／変装／狂気の家／古井戸の底／地下道／意外な出現／水ぜめの刑／とけゆく謎／見えない星／真犯人／かくされた動機｝

二銭銅貨
　｛紳士泥棒／エジプトたばこ／奇妙な行動／南無阿弥陀仏／巧妙な暗号／ちえくらべ｝