昭和53年3刷　Ａ５判　P303＋P38　カバー少ヤケ、少クスミ、上端イタミ　小口ヤケ、天時代シミ

“ルネサンスは先行する中世の“復興”とどう異なるのか。人文学的エコノロジーの角度から問題を整理し、近代の最初の光明の由来を探る。”（宣伝文）

象徴的な画像の意味を解釈する人文科学的なイコノロジーの確立者であり、 20世紀最大の美術史家の一人であるアーウィン・パノフスキー(1892-1968)が生涯の最円熟期に畢生の課題であった「ルネサンスの諸問題」にとり組み、複雑広大なその背景を一望のもとにおさめつつ中世に遡る先駆現象とルネサンスとの関係を整理しなおし、視覚芸術における近代の「最初の光明」がどのようにしてもたらされ、どのような意義をになったかを解き明した名著。キューピッドやヴィーナスたちの系譜をたどり、 ボッティチェッリの《プ
リマヴェーラ (春) 》にいたるまでの古典復興の歩みを位置づけた叙述は妙趣つきない。”（カバー裏紹介文）

目次：
編集者序文
著者序文

第一章　ルネサンス―自己限定か、自己欺瞞か
第二章　ルネサンスとリナスンシズム
第三章　最初の光明　―イタリア十四世紀絵画とヨーロッパ諸国に対するその影響
第四章　古代の復活　―十五世紀

原注
訳者後記
参考文献
索引