1986年　四六判　ソフトカバー　P363　帯付　カバー僅汚れ

“韓くにびとの心を謳う
音韻豊かな韓国語の詩形として完成された時調（シジョ）
日本の短歌愛好家に奨める隣国の美しい歌集”（帯文）

“誌の形式は三行四十五字以内だが、字数にはあまり捉われない。一行は四句（四句を二分して二句とするものもある）からなる。…〈略〉…各行（章ともいう）は、
３・４・４・４（３）
３・４・４・４（３）
３・５・４・３
の格調から成るが、はみだしはかなりある。……”（本書「時調について」より）

おもに高麗王朝末期から朝鮮王朝末期までの約500年間に作られた古時調四百種余りを文語調の日本語で訳出。一首ごとに語釈と解説を付す。

目次：
時調について

1　高麗時調　―十四世紀末まで
2　朝鮮王朝創業期の時調　―十五世紀初頭-後期
3　勃興期の時調　―十五世紀末-十六世紀末期
4　妓女たちの時調　―十六世紀
5　壬辰乱以降の時調　―十六世紀末-十七世紀中期
6　丙子乱以後の時調　―十七世紀中期-後期
7　肅宗朝の時調　―十七世紀後期-十八世紀初期
8　英祖・正祖朝の時調　―十八世紀初期-後期
9　朝鮮王朝末期の時調　―十八世紀末期-十九世紀後期
10　よみびとしらず