鴎外 その紋様 竹盛天雄 小沢書店

昭和59年初版 菊判 P784 帯背ヤケ、上部少破れ 本体元パラ僅イタミ

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国内文学評論・エッセイ



昭和59年初版 菊判 P784 帯背ヤケ、上部少破れ 本体元パラ僅イタミ

“官と私、軍医と文学者といった身分、職業だけでなく、鴎外はその内面にさまざまな相反的要素を抱えていた。二元的性格に悩む最初の知識人として、近代日本の過渡的渦巻を及び切ろうとする鴎外の苦闘を精緻な作品考証もとに辿る。久しく鴎外研究に打込んだ著者が、六年を超える雑誌連載に推敲を重ねた記念碑的労作。”(帯文)

“身分の上でもまた文学者としても、己れの属する圏内にありながら、つねに他との間に距離を意識し孤独であるという精神のたたずまいこそ、鴎外の位置を規定していたと言えるだろう。彼が、しばしば「椋鳥主義」、Resignation、「あそび」、「傍観者」などのことばを使って自己解説を行ない、弁明をこころみたのは、いわば目つぶしのような戦術であったかも知れぬが、それだけ複雑微妙な自分の位置について、敏感ならざるを得なかったという心理の証であるにちがいない。”(帯裏紹介文より)

目次:
序章 小倉時代の森鴎外
 {流離と邂逅/「近準と遠準」をめぐって}

【第一部】
書くことの位置
 {「渾沌」への姿勢/『半日』の構造/仮面と夜}

『ヰタ・セクスアリス』とその周辺
 {『ヰタ・セクスアリス』について/牽引と反撥/『金毘羅』の世界}

Resignationと「詞」、そして形式
 {『静』その他について/『杯』の意味/『木精』と『牛鍋』、『電車の窓』の実験/『里芋の芽と不動の目』の一夕話の形式について}

『青年』の紋様

【第二部】
女の仮面
 {『生田川』と『桟橋』/『普請中』の問題/『花子』について/女性的要素と男性的要素と}

変現するイロニー
 {『ル・パルナス・アンビュラン』から『あそび』へ/『あそび』を読む/『フアスチエス』から『沈黙の塔』へ 補論 イロニーとしての「危険なる洋書」/『食堂』とその背景(山県の『社会破壊主義論』からの照明/『食堂』について)}

『寂しき人々』を補助線として
 {補助線の設定/『蛇』について/『カズイスチカ』の問題/『妄想』の分析(陸軍補充条例改正をめぐって/『妄想』について}

【第三部】
『藤鞆絵』から『百物語』まで
 補論 「イプセンの所謂幽霊」について
『雁』について
『灰燼』再考
『かのよやうに』連作の試み
『不思議な鏡』から『ながし』まで
 補論 集としての『走馬燈』『分身』の意味

終わりに
 I 「明治」から「大正」へ
 II 鴎外の位置

あとがき
初出および改題について
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