昭和41年 22.5×29.7 P192 表紙ヤケ、角スレ、少イタミ 小口およびページ数ヶ所ヤケ、シミ
“たった、ひとことの言葉が、価値基準を一変したり、ひとびとを行動に駆りたてたり、戦争の原因になることすらある。「アングラフィック(※)」という言葉も、まさに、そのような魔力を秘めた言葉の一つであった…といえよう。この言葉が、1962年のNYADC展に関して発言されて以来、それはニューヨークで働くADたちの目標になったようだ。
本特集号では、この言葉が生まれるにあたって力を貸した人びとの仕事を、彼ら自身による自選作品を中心に紹介した。もちろん、言葉というものは、その時代の反映であり、力のある言葉ほど、その時代の力を凝集していることは、いうまでもない。(西尾忠久)”(目次ページ序文)
※「ノングラフィック」の誤記か?
1950年代〜60年代前半当時に活動した34人のアートディレクターを紹介し、それぞれの手がけた広告や雑誌などの仕事を豊富な図版で紹介。
後半部は亀倉雄策、福田繁雄、田中一光ほか、著名執筆陣による寄稿文を掲載。
目次:
ジョージ・ロイス/カート・ウェイス/サム・スカリ/チャールズ・ピチリロ/ヘルムート・クローン/レオナード・シロウィッツ/ロバート・ゲージ/リチャード・バーゲロン/ウィリアム・トービン/ケン・ダスキン/シドニー・マイヤーズ/バート・スタインハウザー/オノフリオ・パチオン/アーノルド・バーガ/スティブン・O・フランクフルト/ジョージ・オルデン/ロリン・C・スミス(ジュニア)/ジェナロ・アンドレオッチ/ピーター・ハーシュ/ハル・デイビス/アンソニー・マンダリノ/ルイス・ドーフスマン/モード・ルーベンスタイン/ルイス・シルバースタイン/ハーブ・ラバリン/アレン・ハールバート/バーナード・クイント/ウィリアム・キャッジ/サミュエル・N・アンテュビット/ルイス・R・グレスマン/ヘンリー・ウルフ/ピーター・R.パラゾ/アルバート・グリーンバーグ/オットー・ストーチ
索引I 略語評
索引II アメリカ広告代理店1964年度扱い高順位表
索引III クレジット
索引IV 34人の略歴と創造哲学(英文)
ニューヨークと東京の間(亀倉雄策)
エディトリアル・アートディレクター(原弘)
第42回NYADCの授賞式に出席して(信田富夫)
第43回NYADC展を見て(福田繁雄)
第44回NYADC展を見て(田中一光)
オットー・ストーチに会って(白井正治)
意欲あふれる挑戦10年―VCC(清水啓一郎)
黄金のT定規に輝くAD(上田純子)
アメリカのAD―その生活その野心―(松岡茂雄)
アメリカのAD教育の問題点(福田成美)
ノングラフィックのNY派―AD論のための前提―(西尾忠久)