昭和47年　菊判　P210　カバースレ、クスミ、端少イタミ、袖折れ跡、時代シミ　小口およびページヤケ　巻頭数ページ時代シミ多

挿絵：須田寿

“雪むすめ・船ゆうれい・大蛇や化猫の話など―身の毛のよだつ話、こわい話、ユーモラスで人情味のあるおばけの話、おそろしい仇討ちにまつわる伝説など―日本民族の多彩で、ゆたかな素増力をあらわす民話と伝説。”（カバー裏紹介文）

目次：
ひとつ目の牛鬼　｛ずぶぬれの女／空とぶ刀｝
のっぺらぼう
耳なし芳一　｛うらみの壇の浦／なみだの琵琶／雨の夜の墓場／ちぎられた耳｝
かみそりぎつね　｛峠の地蔵／くりくりぼうず｝
ろくろ首　｛ばけもののいる山／首のないからだ／森の中のたたかい｝
水ぐもの糸
山うばとこども　｛毛だらけの手　ふとい声／金のくさり　古いなわ｝
船ゆうれい
うるしとりと竜　｛おとしたかま／みつかったひみつ／生きている木の竜｝
ものをいうふとん
えんま大王のつかい　｛おいかけてきた鬼／えんま大王のむかえ／死人の身がわり｝
おばけ車
雪むすめ　｛ふぶきの夜／白いきれいな女／旅のむすめ／わが子のために｝
野根山のおおかみばば
伯母が峰の一本足　｛おばけいのしし／けがをしたさむらい／ひとつ目　ひとつ足｝
かっぱのかたうで
佐賀のばけねこ　｛囲碁のあらそい／さかなのすきな母／鍋島のねこ大名／ばけねこのさいご｝
徳尾の森の大入道
たぬきの合戦　｛屋島の太三郎／たぬき軍のたたかい／ふいをうたれて｝
生きうめのむすめ
安珍と清姫　｛旅のわかい山伏／火をふく大蛇／もえあがる大鐘｝

解説（桜井徳太郎）
　1　民話・昔話と伝説／2　日本のおばけ話について