1981年初版　Ｂ６判　ソフトカバー　P259　カバー背少ヤケ　小口からページ端にかけてヤケ

楢崎皐月によって存在が主張された、“太古の日本列島に棲息していた人類が残した、失われた超古代科学の書”＝「カタカムナ文献」の紹介を基本的なテーマとしつつ、各種オカルト・サイエンス、あるいは一般に疑似科学と分類される事項との関連についても言及、解釈を加える。

目次：
序　秘教科学《オカルト・サイエンス》は甦るか？
　｛数万年前の〈科学〉を伝える書／真のオカルト・サイエンスの復権｝

Ｉ　カタカムナ文献とは何か？
　｛樋口清之氏も調査した金鳥山／平十字と『カタカムナ文献』の出現／超感覚的知覚を超える〈カタカムナノサトリ〉／太田竜氏のカタカムナ＝相似象学への接近／新左翼に着目されたエコロジーとオカルティズム／原理運動にも影響を与えた？／禁断の知識をどう生かすか？／直観物理と相似象の原理に基づく農法／農法戦国時代を描いた『農の軌跡』／ミチューリン農法と対決した植物波農法／星製薬の秘密研究援助―星新一氏も証言／理学的奇才ぶりを発揮した楢崎の幼少期／楢崎皐月と原子力と石原莞爾／発見をめぐる疑惑にも奇妙なリアリティ／金鳥山コンタクトは幻視的体験か？／天孫族と「アシアトウアン」の戦い！？／「信田妻」での陰陽師、芦屋道満のストーリー／金鳥山狐塚をめぐる道満伝承／不思議な釜の産地・九州芦屋との符合／別体系の高度の物理を知っている者のしわざ｝

ＩＩ　風景工学はエコロジーを超える
　｛イヤシロチ（弥盛地）とケカレチ（気枯地）／大地の経路が“竜脈”／「風水」は竜脈を知り、大地を加工する科学／ワトキンスが発見した直線状のネットワーク／「古代の直線路」レイ・ライン／ダウジング（水脈占い）によるレイ探索／ダイザーはなぜ地下水を発見できるか？／三種類ある地下反応線／一直線上に並ぶ古代遺跡の地名／地球は一二面体と二〇面体からできている！／「割れ目」を研究した“新理学者”寺田寅彦／コンペイトウも立派な超常現象／網の目の線上にある地球の最重要地点／イヤシロチにはマイナス・イオンがある？／サスキ（電子）とアワ（陽電気性）を執着させるミソギ／生命を活性化・腐敗化する還元・酸化／宇宙の根源的システムが相似象／有機農法、自然農法も不完全／「天然」を人工的に呼びもどす植物波農法／木炭を埋めるとイヤシロチ化する／連作の害を防ぐ方法もある｝


ＩＩＩ　錬金術は復活する
　｛錬金術とは何か／記憶する金属や金属水素もある／なんと、古代中国でアルミニウムを製造／古代インドの“さびない鉄柱”の謎／日本刀が上代ほど良質なのはなぜか？／餅鉄を材料とする“縄文式冶金法”／竹内文献とヒヒイロカネ／鉄冶金文明が青銅文明より先行／鉄は金属の王様だ！／病気の鉄を健康にすることが錬金術／インチキ錬金術も科学と精神文化に貢献／二〇世紀の錬金術―原子の人工転換／ツクシはカルシウムを融合する原子炉だ／ケルヴランの生体内原子転換はなぜ可能か？／自然界でも行われている原子転換／自然食運動家・桜沢如一の陰陽無双原理／体内のカリウムとナトリウムのＰＵ原理／ナトリウム→カリウムの低温・低圧原子転換の成功／低温・低圧・低エネルギーの原子転換―ミトロカエシ／生命自然発生の実験｝

ＩＶ　性の魔術が人類を救う
　｛猥褻感を伴わぬ性行為と「性のサトリ」／霊的舞踏家、グルジェフの切り拓いた性の分野／性を司る水素シ12とは何か？／性のセンターは独自のエネルギーで働かせよ／性エネルギーの他への流用は危険／ウィルヘルム・ライヒの性経済論／オルガスムは電気的放出現象／不思議なエネルギー「オルゴン」の発見／オルゴン・ボックスで大気中のオルゴンを測定／生物体は細胞内にオルゴン・エネルギーをもつ／ゲーテのいう「根本現象」を見よ／アインシュタインとの闘い／恐怖の反放射能オルゴン実験／集雲励起装置で気象をコントロール／悠久の性的抱擁と宇宙的融重／性の錬金術と宇宙のシステム／マイナス・エントロピーの性を／「第四の道」から「二重思考」へ｝

終　カタカムナ文明はすべての根本
　｛カムヒビキが示す上代民族の生活生産技法／縄文土器より優れた植物栽培技術／縄文造形の映像的認識とカムヒビキの直観的認識／シュタイナーと握手、今西錦司氏の「種」実在説／カタカムナ人は根本人種だった／時空の本質を表わす極限的文字がカタカムナ図象／「あらゆる本である一冊の本」としてのカタカムナ／宇宙的巨人アントロボスに匹敵する根本言語｝

あとがき
参考文献