平成元年初版　四六判　P196　カバー背ヤケ、上端少イタミ

万葉集や詩、映画、演劇、漫画といったジャンルの作品を例に挙げ、「少女」「夭折」というモチーフがしばしば甘美なものとして描かれる感性について述べる。


目次：
序章　水と死の詩　オフィーリアの系譜
Ｉ章　葬送の賦　少女の墓をめぐって
　｛處女塚幻想　真間手児名と菟原處女／遊女無惨　泡雲幻夢童女の墓｝
ＩＩ章　少女哀悼　現代のメディアの中のヒロイン
　｛スクリーンの彼方へ　ピクニック at ハンギングロック／小劇場の舞台で　“DOLL”、軽やかな死／少女マンガの頁から　ラップランドから来た天使｝
ＩＩＩ章　死の教育、死という娯楽
　｛夭折者列伝　死にゆく列女・美女／臨終絶唱　死に際のかたち｝
終章　遺・書《かきおき》
あとがき