1996年　14.3×22.1　P398　表紙クスミ、背ヤケ、少イタミ

全398ページのうち特集295ページ

目次：
【石の軌跡5】　やはりナポリはスパッカナポリ（須賀敦子）
【新ビデオラマ―もうひとつの映画館　第十六夜】　ルネ・クレマンの世界　ドキュメンタリーからミステリーまで（山田宏一）
【耳目抄152】　夜桜の道（竹西寛子）
【詩】
　燕の時―奈良原一高に（飯島耕一）
　アナグラム人名図鑑（文：石津ちひろ　絵：宇野亜喜良）
　夕日（正木克美）
【追悼＝マルグリット・デュラス】
　デュラスの巫女性（田中倫郎）
　〈破滅〉の戦争の機械（西谷修）
【起源のアクチュアリティー】
　対話　サラエボと20世紀の終わり（アンゲロプロス、加藤雅彦）
　サラエヴォへ／からの旅（鴻英良）
　霧の中への眼差し（筒井武文）

特集：ハイナー・ミュラー　ハイパーテクストとしての演劇
【テクスト】
　インタヴュー　真実、かすかな、そして我慢のならぬ（ミュラー　聞き手：Ｐ-Ｖ・ベッカー　訳：本田雅也）
　戯曲　ゲルマニア３　第１場・第２場（ミュラー　訳：岩淵達治）
　エレベーターの男　『指令』より（ミュラー　訳：谷川道子）
　ロバート・ウィルソンへの手紙（ミュラー　訳：阿部雄一）
　ハイナー・ミュラー・コラージュ（編：谷川道子）
【ミュラーを演出する】
　ハイナー・ミュラーの思い出（鈴木忠志）
　ミュラーという名の菌（岸田理生）
　「ハムレットマシーン」の熱（岡本章）
　歪んだ幻肢痛―『ＨＭ』演出ノート（川村毅）
　Ｈ／Ｍの風景　『ＨＭ』の上演の軌跡をめぐって（鈴木絢士）
【コラボレーション】
　インタヴュー　Be Stupid（Ｒ・ウィルソン　訳：阿部雄一）
　インタヴュー　ミュラーの偉大な一歩（Ｊ・ジュルドゥイユ　聞き手・訳：木下健一
　インタヴュー　あるユートピアの崩壊（Ｓ・ノルディ　訳：木下健一）
　テクスト／歴史の復讐　ミュラーとウィルソン（内野儀）
　ミュラー／ハムレット／……（Ｔ・レーマン）

【演劇の記憶】
　隣接性の暴力（西村龍一）
　ハムレットマシーンからハムレットへ（多和田葉子）
　引き裂かれた視線（Ｇ・シュルツ）
　『カルテット』にみるジェンダー（堀真理子）
【表層／深層】
　世紀の深淵―障害と作品（Ｇ・リューレ）
　知られざるミュラー（岩淵達治）
【日本への開かれ】
　演劇の闘い（西堂行人）
　対話　世界を縫合する言葉―ハイナー・ミュラーとの「危険な関係」（太田省吾、谷川道子）
　頭脳演劇宣言（可能涼介）
【ミュージック・シアターの現在】
　テクスト風景への探検（Ｈ・ゲッベルス）
　ミュラー＆ゲッペルスの『プロメテウスの解放』（中村雄二郎）
　ハムレット・マシーンを脱ぐ（巻上公一）
　ミュージック・シアターとは何か（明石政紀）
【ベルリンからパイロイトへ】
　ハイナー・ミュラー頌（編：坂巻隆裕）
　死者の飛翔（市川明）
　ハイナーのお墓参り（河合純枝）
　ウィスキーグラスのなかで……（石光泰夫）
　インタヴュー　壁の上から眺める（山本耀司　聞き手：西堂行人）
　ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》演出をめぐって（木下健一）
【資料】
　ハイナー・ミュラー主要作品解題（平田栄一朗、一條亮子）
　ハイナー・ミュラー略年譜（編：一條亮子）

コラム　ワールド・カルチュア・マップ
【フランス】〈あいだ〉の方法　ポルザンバルク展（谷昌親）
【ドイツ】〈人間関係の喜劇〉と〈新種の犯罪映画〉（瀬川裕司）
【イタリア】喫煙小説の決定版（芝田高太郎）
【ラテンアメリカ】シバとパールバティーとの出会い　パス『インド瞥見』（鼓宗）
【ロシア】詩人と回想すること（斉藤毅）
【イラン】ジャファール・パナヒ『白い風船』（北小路隆志）
【中国】中国現代劇の日本上陸（飯塚容）
【幻想通信】トラブルシュートのためのHINT & TIPS（大瀧啓裕）

【今月の作品】
【われ発見せり】求愛のポリティクス（松井みどり）