2003年初版 四六判 P318+索引ほかP31 カバー裏僅凹み 帯僅汚れ
“思想の社交空間、フェミニズムの源流
女主人が主宰する優雅で洗練された社交の場は、デカルト思想、新科学、啓蒙思想、フェミニズムなど、新しい思想の創出・交流・伝播を担うメディアにして公共的空間でもあった。
17・18世紀の思想を動かしたフランス・サロンの役割を余すところ描き出す。”(帯文)
目次:
序章 フランスのサロンと思想の歴史
第1章 フランス一七・一八世紀の思想の流れ
{1 一七世紀の思想の流れ/2 一八世紀の啓蒙思想/3 一七・一八世紀の人間論・道徳思想}
第2章 一七世紀前半のサロン 1600-1650
{1 ランブイエ侯爵夫人の「青い部屋」とデ・ロージュ夫人、オーシー夫人のサロン/2 「オネットム」の理想}
第3章 一七世紀中ごろのサロン 1650-1660
{1 スキュデリー嬢の「土曜会」/2 フェミニズムの進展(その一)―プレシオジテ}
第4章 一七世紀後半のサロン 1660-1680
{1 ラ・サブリエール夫人のサロン/2 フェミニズムの進展(その二)/3 サロンによる新思想普及―新科学、デカルト思想、ガッサンディの思想}
第5章 一七世紀から一八世紀へ 1680-1715
{1 デュ・メーヌ公爵夫人のソーの館/2 ランベール夫人のサロン}
第6章 一八世紀前半のサロン 1715-1750〈その一〉
{1 タンサン夫人のサロン/2 デュ・デファン夫人のサロン/3 ブフレール夫人のリュネヴィルのサロン}
第7章 一八世紀前半のサロン 1715-1750〈その二〉
{1 フェミニズムの進展(その三)―デュ・シャトレ夫人の場合/2 サロンと「フィロゾフ」たち/3 思想のサロン化/4 人生の幸福をめぐって―サロンの女性たちの思想}
終章 アンチ・サロンの思想―ジャン=ジャック・ルソー
あとがき
注
参考文献
図版出典一覧
人名索引