サンカ研究　田中勝也　新泉社

1989年6刷　四六判　P263　帯折れ跡　カバー上端イタミ　背少ヤケ

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1989年6刷　四六判　P263　帯折れ跡　カバー上端イタミ　背少ヤケ

“「記紀」「上記《うえつふみ》」ほか多数の文献によりサンカ社会の由来と伝承の歴史的意味を克明に論述する唯一の研究書
サンカといわれる漂泊山岳民の原像を大江匡房の『傀儡子記』により求め、三角寛の『サンカの社会』でその大正昭和期の実像を解明する”（帯文）

目次：
序章　本題に入るまえに
第一章　民俗学的対象としてのサンカ
　サンカの呼称と生態
　サンカ共同体における統制組織
　言語・習俗について
　〈第一章の結論〉

第二章　サンカ古伝承と倭伝承との関連
　出雲伝承
　安房伝承
　蝮部《タヂヒベ》伝承
　仁徳帝との関連伝承
　乱裁道宗《アヤタチミチムネ》
　サンカ言葉と古語
　サンカ習俗と古伝承　｛タタラ／法螺と笛／臍帯切断用竹刀／ウメガイ／オクニ様／ミソギ／風葬／ネワカレ／家族成員名／生剥・逆剥《イキハギ・サカハギ》
　〈第二章の結論〉

第三章　サンカ古伝承と『上記』との関連
　『上記」　とは
　『上記』伝承に関する若干の分析　｛サルタヒコ伝説／イザナミ黄泉伝説／蛭子／『出雲国風土記』の神格／イナヒ伝説／筑紫は「四面」か「五面」か／アキツシマの号／ヤサキヲ／オルシ人について／暦制／医学／『上記』の言語｝
　サンカ古伝承と『上記』伝承との関連　｛神格　（オオゲツヒメ　・ムクライ神　・出雲三神の故事　・オオクニヌシの異名）／皇統／統制秩序／サンカ文字と古地名／サンカ言葉と『上記』語／習俗伝承　（婚姻歌謡　・カゲヒリウタ　・家族内礼法　・ヤキサゴ　・ハツヒゴとミシリ　・四季名、方角名　・製紙・筆墨技術　・穴居抜け　・薬用植物）／サンカと大友能直｝
　〈第三章の結論〉

第四章　サンカの原像
第五章　サンカの末裔
第六章　参考資料
あとがき