
2001年初版 帯付 表紙下部僅か凹み
「青踏社、在社期間わずか九ヵ月。そのとき紅吉十八歳。「新しい女」として彗星のように現れ、『青踏』を『青踏』たらしめた天性のフェミニストは、自由恋愛と性差別の桎拮に苦悩もした、まさに女の近代を体現した存在だった。尾竹紅吉=富本一枝の初めての本格的評伝!」(帯文)
目次:
青踏の女
(天地震動/「奴の小万」の末裔/女子美への入学と退学/『青踏』との出会い/『青踏』三人娘/親友・松井須磨子/天才女性画家/らいてうとの邂逅/「紅吉」の登場/同性の恋/「五色の酒」と「吉原登楼」事件/茅ヶ崎南湖病院へ/若い燕/愛の破綻/青踏社退社/「新しい女」肯定/佐藤春夫の恋/ノンビリ、スラリの女/『青踏』との訣別}
番紅花
(文芸演劇雑誌『番紅花』の創刊/鴎外と一枝/『番紅花』に集う女性群像/憲吉との恋ものがたり/鹿沢温泉で/結婚/富本の家/尾竹の家/幼児期の一枝)
相克
(安堵村での結婚生活/「生きていたいという権利」/つちやにて/自分を捨てきれない苦しみ/有島武郎と妹三ツ井/「私にも未来がある」/小説「母の手紙」/小説「貧しき隣人」/私設・富本学校/家庭雑誌『小さき泉』/富本文庫/一枝を慕う女性たち/憲吉の女性問題/伊勢の夏/小説「鮒」)
女を愛する女
(東京移住へ/新しい生活/富本サロン/『女人芸術』/検挙/富本陽『明日』/戦争と一枝/同性愛問題/敗戦前後/「お父さんとの事」)
ひとり立つ
(「手紙、待つ」/苦悩/大谷藤子/俳紙『風花』/山の木書店/憲吉の晩年/新しい時代に/らいてうと一枝/「お母さんが読んで聞かせるお話」/「日本の女の歴史が一ページめくれた」/憲吉の死/署名は「紅」/一枝と中野重治)
おわりに
巻末に年譜/著作年譜、主要参考文献目録、人名索引を収録