昭和55年　四六判　P414　帯欠　函ヤケ（特に背ヤケ大）、天地汚れ　本体表紙背から端にかけてヤケ、時代シミ　天地小口少ヤケ巻頭数ページ端少時代シミ　P25〜38各所に折れ跡　月報付

“人間は木に登りそこなった、とする独特な視点から、皮相な伝統主義や浅薄な近代主義に破産宣告を迫る人生論的芸術論。”（宣伝文）

目次：
【私の現代芸術】
一　人間は木にのぼりそこなった
二　猿と人間の間
三　コンペイ党宣言
四　お答えいたします
五　伝統とは何か
六　勝手にしやがれ
七　残酷について
八　芸術の「現代」を超える

【芸術と人生】
呪術誕生
　｛呪術誕生／生活の信条／一匹の蟻／死の本能　―フロイト『快不快原理を超えて』／『傷ましき腕』のころ／無意味・笑い〈森の掟〉／坐ることを拒否する椅子／梵鐘を作る／誇り／いやな感じ｝

原色の呪文
　｛運命に生きる／絵画の価値転換／夜の会／芸術観　―アヴァンギャルド宣言／わが裏切りの芸術／わがレアリテ／芸術とデザイン／芸術と遊び　―危機の接点｝

対極

【現代芸術入門】
現代美術の背後にあるもの
テーマと造形
目的としての絵画・手段としての絵画

解説　眼の人の思想（大岡信）
解題に代えて

月報：岡本太郎（辻邦生）／ブラヴィッシモ　オカモティズモ（大島辰雄）／同時代の証言　―書評再録　『私の現代芸術』（勅使河原蒼風、寺山修司）