2024年　文庫判　P285　帯付　カバー袖およびページのど部分薄く折れ跡　ページ僅開きグセ

“理髪師・俳人・随筆家・小説家。
天然なのか、手練れの技か。
変幻自在、傑作短編集。”（帯文）

“理髪師で石田波郷門下の俳人。小説の師匠は横光利一。本書は河上徹太郎、白洲次郎・正子夫妻らと親交があった謎多き作家の直木賞候補作。「ホンモノのリズムが打っている」（小島政二郎選評）と絶賛されながら落選。 「氏の筆の巧妙な幻術《まやかし》に引っかかって（中略）一々事実であると鵜呑みにしないよう」（山本健吉「跋」）ご用心 のうえ“不世出の作家”の小説の醍醐味をご堪能あれ。”（カバー裏紹介文）

目次：
序

妻の温泉
　｛雪の夜／夢／花冷え｝
年玉稼ぎ
ハナクラゲ
鶴川日記
　｛ロケーション／千松／卒業歌｝
鶇
ひと夜
二重橋
九合五勺の酒
鷹
赤柿村奇譚
私の俳句
　｛暮から春へ／いちじゅく／花衣／初夏四題／夏の句／ねむの花｝
雪の日　―二・二六事件の日の思い出―
歌蛙
美容体操
猿智慧
柊の花
太宰治氏のこと
花籠
　｛石鹼玉／ちくおんき／冬隣／おもちゃの象／狂言／接吻／鴉／椿の花｝
蜉蝣

跋（山本健吉）
解説（富岡幸一郎）