明治26年 本体14.6×21.7 和綴本 秩汚れ、角イタミ、爪一部折れ 各巻少汚れ、表紙端少イタミ、ページ角少折れ跡 第1巻裏表紙少墨汚れ、見返しイタミ大 第1、4巻見返し裏打ち補修 第7、8巻綴じ糸一部切れ
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19世紀初め〜中頃にかけて著された曲亭馬琴(滝沢馬琴)の伝奇作品を活字翻刻。
各巻表紙:茂木習古
第1巻巻頭口絵:安達吟光
(ほか各巻本文中に若干数の挿絵)
※ページ数は2巻ごとに通し番号で表記
【仁之巻】P1〜420 裏表紙少墨汚れ 表遊び紙折れ、破れ(一部欠損) 見返し端裏打ち補修
第一回 季基遺訓化節(すゑもとをしへをのこしてせつしす) 白龍挾雲歸南(はくりうしらくもをさしはさんでみなみにおもく)
第二回 飛一箭狹者悞白馬(いっせんをとばしてけふしやはくばをあやまつ) 奪兩郡賊臣便朱門(りやうぐんをうばうてぞくしんしゆもんによる)
第三回 景連信時暗阻義實(かげつらのぶときあんによしざねをこばむ) 氏元貞行厄從舘山(うぢもとさだゆきやくにたてやまにしたがふ)
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第二十八回 詈仇濱路死節(あだをのゝしりてはまぢせつにしす) 認族忠與譚故(うからをみとめてたゞともふるこをかたる)
第二十九回 相換雙玉額藏識類(そうぎょくをあひかべてがくざうるゐをしる) 相遇兩敵義奴報怨(りやうてきにあひあふてぎぬうらみをむくふ)
第三十回 芳流閣上信乃血戰(はうりうかくじやうにしのけっせんす) 坂東河原見八顯勇(ばんどうがはらにけんぱちゆうをあらはす)
【義之巻】P421〜739 表遊び紙および扉ページ下角少折れ跡
第三十一回 水閣扁舟資兩勇(すゐかくのこぶねりやうゆうをたすく) 江村釣翁認隻狗(こうそんのつりびとそうくをみしる)
第三十二回 除桫欏少年得號(もがりをのぞきてせうねんがうをえたり) 試角觝修験解争(すまひをこゝろみてしゆげんあらそひをひとく)
第三十三回 小文吾夜失麻衣(こぶんごよるあさぎぬをうしなふ) 現八郎遠求良藥(げんぱちらうとほくりやうやくをもとむ)
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第四十八回 駄馬暗導兩夫妻(だばあんまにりやうふさいをみちひく) 兄弟悲全二老親(きやうだいかなしみてにらうじんをまつたうす)
第四十九回 陰鬼妖人肇判然(いんきやうじんはじめてはんぜん) 節義貞操迭苦諫(せつぎせつさうかたみにくかんす)
第五十回 白頭情人遂合巹(はくとうのじやうじんがふきんをとぐ) 青年孀婦入菩提(せいねんのさうふぼだいにいる)
【禮之巻】P1〜366 表紙端少破れ 表遊び紙少折れ跡 数ページ上角少濡れシミ
第五十一回 兵燹燒山走五彦(へいせんやまをやきてごげんをはしらす) 鬼燐助馬導兩孀(きりんうまをたすけてりやうさうをみちびく)
第五十二回 高屋畷悌順摶野猪(たかやなはてにやすよりやちよをてうちにす)
第五十三回 朝谷村船出贈古管(あさやむらふなむしこくわんををくる) 畑上謬捕犬田(はたがみあやまっていぬたをさらふ)
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〈略〉
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第七十一回 儉冤死堯元知姦(ゑんしけみしてたかもとかんをしる) 寓襌院舊職再會(ぜんゐんにぐうしてき うしきさいくわいす)
第七十二回 三士市僧敬五君(さんしいつそうごのきみをうやまふ) 信乃道節謁甲主(しのだうせつかひのぬしにえつす)
第七十三回 謬仇奈四郎喪頭顱(あだをあやまってなしらうかうべをうしなふ) 留客次團太牛誇闘牛(きやくをとめてじだんたうしもあはせにほこる)
【智之巻】P367〜892 見返し裏打ち補修 表紙および表遊び紙角折れ跡
第七十四回 《牛+干》牛悌順辭答恩錢(うしをとゞめてやすよりたうおんせんをいらふ) 卸扐磯九墜殘雪窖(ちふこをおろしていそくざんせつこうにおつ)
第七十五回 趕醉客小文吾遇次團太(すいかくをおふてこぶんごじだんだにあふ) 懷短刀假瞽女按摩犬田(たんたうをふところにしてごぜいぬたをあんます)
第七十六回 庚申堂俠者囚賊婦(かうしんだうにけうしやぞくふをとらふ) 癈毀院義任送船蟲(はいちゐんによしたうふなむしをおくる)
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第百一回 老尼薦計舊祠新葺(らうにはかりことをすゝめてきうしあらたにふかる) 逆將樹人公子喪衛(ぎやくしやうひとをきにしてこうしまもりをうしなふ)
第百二回 伏姬顯靈補破損(ふせひめれいをあらはしてはいそんをおぎなふ) 義成分兵聽家訓(よしなりへいをわかちてかくんをきく)
第百三回 里見源老侯富山吊亡女(さとみげんらうこうとやまにばうちおをとむらふ) 犬江親兵衞高峯拉勍寇(いぬえしんびやうゑたかねにきやうこうをとりひしぐ)
【忠之巻】P1〜426
第百四回 謁老侯親兵衞訟神助(らうこうにはつしてしんべゑしんじよをうつたふ) 驚奇特刺客等各歸順(きどくにおどろきてしのびらおのおのきじゆんす)
第百五回 名山有靈枯樹復花(めいざんりやうありこじゆふたゝびはなさく) 逃客無路老俠獻俘(たうかくみちなしらうけふとりこをたてまつる)
第百六回 牽青海波景能自稻村來(せいかいはをひかしてかげよしいなむらよりきだる) 犯黒闇夜曼讚信心赴舘山(こくあんやををかしてまさしたてやまにおもむく)
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〈略〉
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第百二十三回 小乗樓一僕謁故主(せうじようろうにいちぼくこしゆうにえつす) 丶大庵十僧資法筵(ちゆだいあんんにじつそうほふゑんをたすく)
第百二十四回 守師命星額齎遺骨(しめいをまもりてせいがくゐこつをもたらす) 受殘捨瘸僧告禍鬼(ざんしやをうけてくわそうまがつみをつぐ)
第百二十五回 逸疋寺徳用與二三士謀(いつぴきじにとくようにさんしとはかる) 退職院末得名詮諫不得(たいしよくゐんのみとくみやうぜんいさめてえず)
【信之巻】P427〜792
第百二十六回 仮捕使三路行兵(かふしさんろにつはものをやる) 義兄弟兩林懲悪(ぎきやうだいりやうりんにあくをこらす)
第百二十七回 丶大庵厄親兵衛喪伴(ちゆだいあんのやくにしんべゑもをうしなふ) 石菩薩前信乃悟応報(せきぼさつのまへにしのおうはうをさとる)
第百二十八回 犬士露宿迎追隊(けんしのじゆくしておつてをむかふ) 老僧褰袱示冥罰(らうそうふろしきをかゝげてみやうばつをしめす)
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第百四十三回 點虎眼巽風閙公文廳(こがんにてんじてそんふうくもんちやうをさわがす) 斁衆口京兆誅禄齋屋(しうこうをいとふてけいてうろくさいやをちうす)
第百四十四回 犬江前諾請関符(いぬえぜんたくしてくわんふをこふ) 澄月一謀殲五虎(すづきがいちばうごこをころす)
第百四十五回 獻五頭衆奸卒喪數頭(ごとうをたてまつりてこうかんそつすとうをうしなふ) 櫃脚小悪師徒斷手足(あしよわをひつにしあくしとてあしをたゝる)
【孝之巻】P1〜386 綴じ糸一部切れ
第百四十六回 白河山代四郎救小姐(しらかはやまによしらうひめをすくふ) 談講谷親兵衛射大虫(だんこうだにゝしんべゑとらをいる)
第百四十七回 紀二六月下逢眞刺(きじろくげつかにまさしにあふ) 親兵衛湖上破三關(しんべゑこじやうにみつのせきをやぶる)
第百四十八回 頓智之功從者妙利(とんちのいさをじうしやめうにきく) 好詐之悔執権送還(かんそのくいしつけんかへるをおくる)
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第百六十四回 殘兵奪刃賣窮君(ざんへいやいばをうばふてきうくんをうる) 水軍寄艦載敗將(すいぐんふねをよせてはいしやうをのす)
第百六十五回 挟一虜現八斷橋梁(いちりよをさしはさみてげんぱちけうりやうをたつ) 放火豬信乃燒戰車(くわちよをはなちてしのせんしやをやく)
第百六十六回 以衆侠孝嗣援源公子(しうけふをいてたかつぐげんこうしをたすく) 果西使来仁敗走景春(せいしをはたしきてまさしかげはるをやぶりはしらしむ)
【悌之巻】P387〜804 綴じ糸一部切れ
第百六十七回 奔馬逐北犬江籠暴雛禽(ほんばにぐるをおふていぬえあらひなどりをかごにす) 再戦場親兵衛会五知己(さいせんのにはにしんべゝごちきにくわいす)
第百六十八回 衝突三陣霊豬奏再功(さんぢんをいようとつしてれいちよさいこうをそうす) 報答舊恩戍孝全前言(きうおんをはうたうしてもりたかぜんげんをまつたうす)
第百六十九回 抬出野坑親兵衛受賜(やこうをせりいだされてしんべゑたまものをうく) 掃除風葉諸勇士立談(ふうえうをさうぢしてしよゆうしりふだんす)
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第百八十勝回上 狐竜胎化石ゝ大蟬脱(こりようくわせきをのこしてしゆだいせんだつす) 八行反壁八行伝十世(はつかうたまをかへしてはつかうじつせにつたふ)
第百八十勝回中 延命寺義成賞牡丹花(えんめいじによしなりぼたんくわをしやうす) 富山崫念戍見題歌(とやまのいはむろにねんじゆついだいのうたをみる)
第百八十勝回下 犬士退隠樂天命(けんしたいゝんしててんめいをたのしむ) 諸將得失備其尾(しよしようとくしつそのをはりをつぶさにす)
回外剰筆 頭陀話説枕中四十八城(ずだしんちうをわせつすしじふはちじやう) 稗史大成本伝二十八年(はいしほんでんをたいせいすにじふはちねん)