1965年3月号 B5判 P113 全体に経年によるヤケ 表紙汚れ、時代シミ、背上下端一部欠損
目次:
【特集 日本映画批評家への怨恨】
私は新選組をこう見た 「幕末残酷物語」評(国弘威雄)
カクレミノを脱げ 「朝日ジャーナル」「サンデー毎日」評にふれて(恩地日出夫)
S氏よ、批評家の最低線の資格を守れ(渡辺祐介)
無批評はシャクの種 痛かった「ああ爆弾」評(岡本喜八)
死者にムチラつのはおやめ 勉強してくれ「白い悪魔」評(斎藤武市)
「瞼の母」はインスタント映画 か?(加藤泰)
人生観の押売り 批評とは「アホウ」と「デカシタ」か(井上芳夫)
大衆に阿ねるその無知と卑怯と保守性!(増村保造)
時にはテロリストとなって 拝啓批評家様(|佐藤純弥)
遺恨十年、彼らはコメンティターでしかない(井上和男)
対談 わたしの映画と現代(M・アントニオーニ、J・L・ゴダール)
シナリオ 廃墟の欲望 英・一九六三年作品 監督:ベイジル・ディアデン 脚本マイケル・レルフ(採録:石堂淑朗)
【新しい外国映画】
米・ニューヨーク派
黒い波 アメリカの黒人問題映画(野田真吉)
黒人と生きることはブルースだ(白石かずこ)
英・廃城の欲望
“大事なのは自由でなくて責任なのに”の問題(柴田翔)
生活とはまさしくこういうもの(丸谷才一)
仏・輪舞
バディム“ドンファン”説へ疑問(北原武夫)
仏・恋人のいる時間
ゴダールに いちゃもん(吉原幸子)
【新しい日本映画】
怪談
「怪談」における二つの評価基準(鶴見俊輔)
怪談の怪談 「アメリカの影」と対比しつつ(戸井田道三)
スカラ座は満員 空想がいっぱい(田中千禾夫)
凱餓海峡
所感という名の曲者(関根弘)
侍・仇討・幕末残酷物語
犬死の美学とわたしのベトナム(森秀人)
日本製について 「暴行」と「羅生門」を比較しつつメイド・イン・ジャパンの本質をつく(花田清輝)
若者はなぜ死にいそぐか「執炎」をはじめとする自決映画に疑問をつきつける(佐藤忠男)
第一回 映画芸術ベスト・テン 一九六四
【連載】
ソビエト紀行―平和の問題(白坂依志夫)
いなかん随筆 〈わが作品一〇○本の回想〉 トーキー第一作と山上伊太郎(稲垣浩)
ルポ時評 山田体制下の松竹とその“小”展望
ポーランド映画の次にくるもの 〈チェコ映画〉
シネマ・エロティシズム {飢餓海峡/恋人のいる時間/濡れた本能/クレイジイ・パラダイス/ひも}
ボクのシネ・スケッチブック {怪談/ダンケルク}(やなせ・たかし)