1973年、74年、75年 A5判 P428、431、439 各巻函スレ、イタミ、背ヤケ大 第1巻本体背シミ汚れ、見返しノド部破れ、裏遊び紙剥がし跡 第2巻本体背濡れシミ、一部剥がれ、天からページ端にかけて汚れ
“〇ヨーロッパの土族と地が凝結したスペイン、今世紀の文学と思想の根源を生きて謎の死を遂げたF・G・ロルカの全体像を昏迷の現代に突き返す画期的作品集成
〇全三巻はロルカの作風・思想の展開を三期に分け、それぞれのテーマを体現させながら集約化し、また各巻の構成は作品ジャンルにとらわれず、詩・戯曲・評論から音楽にいたる分野を立体的に編纂、さらにロルカ論・絵・写真などの史料を併録した
これまでのロルカ紹介は仏・英訳からの重訳であったが、本全集は日本スペイン学界の総力をあげて、すべてスペイン語の原典から訳出した新しい訳業となり、今日までの歪められ、不明なままのロルカ像を本来のけざやかなせかいへ結像させた”(広告文より)
編集委員:荒井正道、長南実、鼓直、桑名一博
【1917-1925】1973年 P428 本体背シミ汚れ、見返しノド部破れ
目次:
1917 象徴的幻想 散文(訳:堀内研二)
{象徴的幻想/グラナダ}
1918 印象と風景 散文(訳:堀内研二)
{アビラ/カスティーリャの旅籠/カルトゥーハ修道院/カルデーニャの聖ペドロ修道院/シーロスの修道院/午後の触れ売り/グラナダ/庭園/通り過ぎる町/八月の真昼/・・・ほか}
1919 蝶の呪い 戯曲(訳:荒井正道)
1921 詩の本 詩(訳:鼓直)
{ぼくの魂の影/新しい歌/陽はすでに落ちた/老いたとかげ/海の水のバラード/木々よ/月と死に神/願い/巣}
Garcia Lorca 1898-1925 写真集
1921 カンテ・ホンドの歌 詩(訳:鼓直)
{三つの流れのバラード/風景/ギター/悲鳴/沈黙/シギリーヤが通る/それが通りすぎたあと/やがて/ソレアの詩/村/・・・ほか}
1922 「カンテ・ホンド」について ―アンダルシーアの古い歌 講演(訳:堀内研二)
1922 初めの歌 詩(訳:鼓直)
{淵/浅い淵/変奏/淀み(終りの歌)/半月/黄のバラード四篇/文字板/アダム/時計の空地/捕われの女}
1924 もろもろの歌 詩(訳:鼓直)
{七人の娘の歌/猟師/道化役者/三本の木は伐られた/窓辺の夜想曲/ヨーロッパの中国風の歌/短いセビーリャ風の歌/ほら貝/(雄のとかげが泣いている)/カンタータ/・・・ほか}
1925 マリアナ・ピネーダ ―三つの版画による詩劇 戯曲(訳:長南実)
ロルカ論集成 ロルカの初期の詩(ロイ・キャンベル 訳:牛島信明)
年譜 1898-1925(作成:黒田清彦)
グラナダのロルカ ―第一巻に寄せて(荒井正道)
【1936-1931】1974年 P431 本体背濡れシミ、一部剥がれ 天からページ端にかけて汚れ
目次:
1926 ゴンゴラの詩的イメージ 講演(訳:桑名一博)
1926 サルバドール・ダリに捧げるオード 詩(訳:鼓直)
1927 ジプシー歌集 詩(訳:鼓直)
{1 月 月のロマンセ/2 プレシオーサと風/3 決闘/4 夢遊病のロマンセ/5 ジプシーの尼僧/6 浮気な人妻/7 黒い苦しみのロマンセ/8 聖ミカエル(グラナダ)/9 聖ラファエル(コルドバ)/10 聖ガブリエル(セビーリャ)/・・・ほか}
1928 この雄鶏《ガーリョ》の物語 物語(訳:堀内研二)
1928 テアトロ・ブレーベ 戯曲(訳:大林文彦)
1928 想像力、霊感、逃避 講演(訳:堀内研二)
1930 ニューヨークの詩人 詩(訳:鼓直)
{I コロンビア大学の孤独の詩/II 黒人たち/III 街路と夢と/IV イーデン・ミルズ湖畔の詩/V 農夫の小屋で(ニューバーグの畑)/・・・ほか}
1930 すばらしい靴屋の奥さん 戯曲(訳:荒井正道)
1930 子守唄 講演(訳:橋本一郎)
1930 ドゥエンデの理論とからくり 講演(訳:堀内研二)
1931 ドン・ペルリンプリンがお庭でベリーサを愛する話 戯曲(訳:高橋正武)
1931 ドン・クリストーバルの祭壇装飾絵図《レタブリーリョ》 戯曲(訳:大林文彦)
ロルカ論集成I 創造的実験 ―「ジプシー歌集」論(C・M・パウラ 訳:大熊栄)
ロルカ論集成II 「ニューヨークの詩人」論(A・D・リオ 訳:内田吉彦)
年譜 1926-1931(作成:黒田清彦)
Musica de las canciones ―ロルカの歌
ロルカ グラナダとニューヨーク ―第二巻に寄せて―(荒井正道)
【1931-1936】1975年 P439
目次:
1931 五年経ったら ―三幕五場からなる時間の物語 戯曲(訳:荻内勝之)
1933 観客 ―ある五幕劇の場面(部分) 戯曲(訳:大林文彦)
Garcia Lorca 1931-1936 写真集
1933 血の婚礼 ―三幕七場による悲劇 戯曲(訳:長南実)
『血の婚礼』を語る
1934 イェルマ ―三幕六場の悲劇詩 戯曲(訳:内田吉彦)
『イェルマ』を語る
1935 イグナシオ・サンチェス・メヒーアスを悼む歌 詩(訳:鼓直)
{1 角にかけられた死/2 流れる血/3 眼の前の遺体/4 不在の魂}
1935 ガリシア語による詩六篇 詩(訳:木村栄一)
{サンチャゴの町に捧げるマドリガル/小舟に乗った聖母のロマンセ/小さな店員のカンティ-ガ/死んだ若者の夜想曲/故ロサリーア・カストロに捧げる子守唄/サンチャゴの月の踊り}
1935 老孃ドニャ・ロシータ、もしくは花の言葉 ―歌とダンスの場面のある、いくつかの庭に分けられた、一九〇〇年当時のグラナダの詩 戯曲(訳:牛島信明)
『老嬢ドニャ・ロシータ、もしくは花の言葉』を語る
1936 タマリー歌集 詩(訳:鼓直)
{ガセーラ/カシーダ}
1936 ベルナルダ・アルバの家 ―スペインの村に於ける女たちのドラマ 戯曲(訳:堀内研二)
ロルカ論集成I 兄と演劇(フランシスコ・G・ロルカ 訳:牛島信明)
ロルカ論集成II 「ニューヨークの詩人」における死と再生の儀礼(R/サエズ 訳:須原和男)
書誌(作成:丹羽光男、目黒聰子 協力:深井人誌、桑名一博)
年譜 1932-1936(作成:黒田清彦)
Mu'sica de las canciones ―ロルカの歌
日本におけるロルカ戯曲上演の記録
詩人 グラナダに帰る ―第三巻に寄せて―(荒井正道)