昭和49年初版　四六判　P320　帯時代シミ、角少破れ　函少シミ汚れ　本体背汚れ　小口少ヤケ、シミ汚れ

研究者による評論、交流のあった人々による回想など、南方熊楠について語られた文章を多数集める。

“近代日本の生んだ最高の百科学者であり、また日本民俗学の輝かしい先達であった南方熊楠は、友人や後輩たちに忘れがたい印象を残した稀有の性格の持主でもあった。ここに、その多方面にわたる業績を分析する諸家のエッセイと、同時代人の交友録・回想記を収録して、この巨人の人と思想の全貌を浮彫りにする。”（帯文）

目次：
Ｉ　評論
　南方熊楠の学風（桑原武夫）／野の遺賢（益田勝実）／南方熊楠児談議序（稲垣足穂）／南方熊楠と日本文学（笠井清）／博物誌の文体（川村二郎）／南方熊楠の抵抗（鹿野直政）

ＩＩ　交遊
　出て来た歟（福本日南）／三年前の反吐（杉村楚人冠）／南方先生を訪なひて（田中天鐘）／紀伊田辺にて（河東碧梧桐）／南方熊楠翁は語る（本山桂川）／高野のひと月（信時潔）／南方先生訪問記（酒井潔）／南方先生を訪ふの記（早川孝太郎）／南方先生と語る（毛利柴庵）／南方随筆と続南方随筆（徳富蘇峰）

ＩＩＩ　回想
　南方熊楠（柳田国男）／南方熊楠翁の事ども（牧野富太郎）／南方熊楠翁を憶ふ（江本義教）／南方熊楠先生を語る（雑賀貞次郎）／南方熊楠先生（柳田国男）／南方家訪問の思出話（宮武省三）／南方さんのこと（宇野脩）／南方翁との初対面（岡茂雄）／浦島太郎の亀（杉村武）

ＩＶ　座談会
　南方先生を偲ぶ（紀伊新報社）

あとがき（飯倉照平）
略年譜
文献一覧