文豪怪談傑作選・特別篇　文藝怪談実話　編：東雅夫　ちくま文庫

2008年1刷　P346　カバー端僅イタミ

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2008年1刷　P346　カバー端僅イタミ

“文豪たちはお化け好き！？―
若き日の遠藤周作と三浦朱門が熱海の宿で体験した迫真の幽霊目撃談。泉鏡花ら大正昭和の文人墨客をふるえあがらせた田中河内介にまつわる霊威譚の連鎖。小泉八雲から小林秀雄まで、山下清から水木しげるまで、三遊亭圓朝から淡谷のり子まで……古今の文豪を中心に、文化各界の多彩な名人上手が、達意の筆で描きだす怪談「実話」の傑作を一巻に蒐めたアンソロジー”（カバー裏紹介文）

目次：
ぼくのお化け（山下清）

【怪異に遭遇した文人　―現代作家篇】
［幽霊見参記］僕はハッキリと感じた（遠藤周作）
［幽霊見参記］遠藤の布団の中に……（三浦朱門）
私は見た（遠藤周作）
わが体験（柴田錬三郎）
幽霊（『日本の奇怪』より）（三橋一夫）
夜の寺（都筑道夫）
この世に幽霊はいる（『黄昏綺譚』より）（高橋克彦）

【近代怪談実話の黎明　―明治作家篇】
さまよえる亡者たち（小泉八雲）
塩原多助の怪談（「芸人談叢」より）（三遊亭圓朝）
父の怪談（岡本綺堂）
怪談偽造の前（江見水蔭）

【史上最恐の怪談実話！？　―田牛河内介異聞】
田中河内介（徳川夢声）
異説田中河内介（池田彌三郎）
続　田中河内介（德川夢声）
亡父の姿（『霊界五十年』より）（長田幹彦）
怪談が生む怪談（鈴木鼓村）

【学芸と怪談と　―芸術家・学者篇】
二つの幽霊（尾上梅幸）
お盆に来る幽霊（尾上菊五郎）
六代目の怪談（宇野信夫）
あけずの間（喜多村緑郎）
死神の誘い（伊井蓉峰）
私の幽霊ブルース（淡谷のり子）
物音・足音（野尻抱影）
怪異を訪ねて（鈴木棠三）
百ヶ日（多田智満子）
おばあさんの死んだ日（水木しげる）

【文壇と怪談と　―大正・昭和作家篇】
化物屋敷（佐藤春夫）
黒猫と女の子（稲垣足穂）
香の樹（『海の火祭』より）（川端康成）
怖しい経験（浅原六朗）
菊池寬（小林秀雄）
怪異に嫌わる（豊島与志雄）
夜道（内田百閒）
凶（芥川龍之介）
うちのお稲荷さん（片山廣子）

解説　文人と怪談と（東雅夫）

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