1987年　四六判　P386　帯スレ、ヤケ、折れ跡、イタミ　カバー少汚れ、端イタミ　小口シミ　裏遊び紙ラベル剥がし跡

“新吉の詩と真実に肉薄する画期的評論！！
作品を年譜的に、自然の系譜にしたがってとりあげ、新吉詩の難解さを彼自身の言葉で解きあかそうと試みた労作。”（帯文）

目次：
【第I部　わられた皿は二十二枚】
1　新吉訪問1／2　新吉訪問2／3　登場人物　第一・一柳喜久子／4　被写体としての新吉／5　異常者／6　ダンディズム／7　新吉文学／8　精神病1／9　精神病2／10　このダダイスト／11　宣言の時代／12　第二、第三の登場人物（辻潤）1／13　第二、第三の登場人物（佐藤春夫）／14　第四の登場人物　中原中也／15　『祇園祭り』・『高橋新吉詩集（一九二八）』（ラッパを吹くと国が乱れる）／16　『祇園祭り』・『高橋新吉詩集（一九二八）』（危機にむかう詩集）1／17　『祇園祭り』・『高橋新吉詩集（一九二八）』（危機にむかう詩集）2／18　新吉の虚像1／19　新吉の虚像2／20　新吉のもつ晦渋／21　「菜切包丁」1／22　「菜切包丁」2／23　「菜切包丁」3／24　「猛獣使ひ」（青春の譜）／25　「四国遍路抄」（青春の譜）／26　狂気へのいざない／27　「彼等」（我が死の家の記録）1／28　「彼等」（我が死の家の記録）2／29　「彼等」（我が死の家の記録）3／30　黒子1／31　黒子2／32　黒子3／33　短夜を1／34　短夜を2／35　座敷牢の思想1／36　座敷牢の思想2／37　座敷牢の思想3／38　座敷牢の思想4／39　新吉訪問について

【第II部　地球のわれる音がする】
1　新吉の悲劇とその回復／2　父の死（第一の遭遇者）1／3　父の死（第一の遭遇者）2／4　父の死（第一の遭遇者）3／5　自殺論（我は父を産めり）1／6　自殺論（詩は言葉ではない）／7　自殺論（詩は言葉ではない）3／8　母（第二の遭遇者）1／9　母（第二の遭遇者）2／10　母（第二の遭遇者）3／11　生存の形式（父と母とそして―）1／12　生存の形式（時間ということ）2／13　生存の形式（受難の時代）3／14　「うちわ」（新吉はなぜ狂気でなければならなかったか）／15　詩と真実1／16　詩と真実2／17　悲劇時代の詩想家1／18　悲劇時代の詩想家2／19　神社参拝（スフィンクスの丘、謎ときの丘）／20　神社参拝（神の問題）2／21　地球の壊れる音がする／22　新吉における大悟1／23　新吉における大悟2／24　新吉における大悟3／25　新吉の詩1／26　新吉の詩2／27　新吉の詩3／28　二つの世界／29　「静寂工場」1／30　「静寂工場」2／31　時間論／32　おそすぎた春1／33　おそすぎた春2／34　第三の批評（飯島耕一）1／35　第三の批評（野間宏）／36　新吉詩の明快1／37　新吉詩の明快2／38　新吉詩の異様／39　雀1／40　雀2／41　雀（アイデンティティの詩人）／42　雀の立場／43　「頼朝の署名」（歴史への省察）／44　ヴィスウヴィアス（自然・歴史への省察）1／45　ヴィスヴィアス（自然・歴史への省察）2／46　新吉の罪意識（自己への省察）／47　引用のための終章（幸福の是認）

跋（未済にして終る）