1993年 A5判 ソフトカバー P223 カバー少ヤケ、少汚れ、端少イタミ
目次:
【I 澁澤龍彦・家】
高輪に生まれる(巌谷國士)
深谷のブッデンブローク家(種村季弘)
滝野川の少年時代(出口裕弘)
鎌倉小町(松山俊太郎)
最後の家 ―北鎌倉(巌谷國士)
【II 澁澤龍彦・讃】
澁澤龍彦讚(埴谷雄高)
花の魔術師(石川淳)
澁澤龍彦氏のこと(三島由紀夫)
読書界を裏返した男(稲垣足穂)
昭和二十三年の澁澤龍彦(吉行淳之介)
夢の宇宙誌(大野一雄)
闇の中の電流 ―澁澤龍彦(土方巽)
銀鮫(キメラ・ファンタスマ)(吉岡実)
【澁澤龍彦・論】
amor figurae ―『思考の紋章学』をめぐって(川村二郎)
月の王の末裔 ―澁澤龍彦再考(磯田光一)
『洞窟の偶像』『東西不思議物語』(寺山修司)
澁澤龍彦・巌谷國士『裸婦の中の裸婦』 巌谷國士『澁澤龍彦考』 書評(松山俊太郎)
異端の日本学の系譜 ―「白うるり」とオドラデク(野口武彦)
上機嫌の思想(富士川義之)
よく似た男(池内紀)
神と玩具 ―澁澤龍彦小論(田中美代子)
球体のものがたり(中野美代子)
ランティエの余裕と孤独(川本三郎)
薬草園とサド(中沢新一)
【澁澤龍彦・回想】
後ろ姿の澁澤龍彦(出口裕弘)
サロン、庭園、書斎(種村季弘)
『裸婦の中の裸婦』あとがき(巌谷國士)
一字の師、大度の友(加藤郁乎)
天使になった澁澤さんに(四谷シモン)
オブジェと化した肉体(養老孟司)
むかし、むかし……(小笠原豊樹)
日時計の影のもとに(多田智満子)
「青春の日々」のこと(野中ユリ)
澁澤龍彦メモリー(唐十郎)
澁澤さんのこと(金井美恵子)
【V 澁澤龍彦・旅】
中近東日記(抄)(澁澤龍彦)
泥の王宮(嵐山光三郎)
『滞欧日記』の真相(インタヴュー:澁澤龍子 聞きて:巌谷國士)
【VI 澁澤龍彦・作品】
サディストの文学 ―大江健三郎をめぐる評価の混乱(澁澤龍彦)
幸福より、快楽を ―快楽主義の哲学(第一章)(澁澤龍彦)
【VII 澁澤龍彦・全集】
座談会(巌谷國士、種村季弘、出口裕弘、松山俊太郎)
【コラム】
出棺の辞(種村季弘)
弔辞(出口裕弘)
「やさしく」ない講義(南伸坊)