1964年　四六判　ソフトカバー　P320　全体に経年によるヤケ、少汚れ　ビニールカバー少イタミ、袖折れ跡　裏遊び紙少剥がし跡

“久しく古典の名を謳われながら稀覯本となっていた、日本民俗学のメッカ遠野地方の昔話民話の集大成。民族のたましい―その暮しと思い、笑いと涙が、一語一話に結晶し、私たちに私たち自身の新たなる発見を迫る。”（帯文）

柳田國男に遠野地方の伝承を紹介し、『遠野物語』発表のきっかけを作った佐々木喜善自身による、昔話集。

目次：
序（柳田国男）
凡例

聴耳草紙／観音の申子／田螺長者／蕪焼笹四郎／尾張中納言／一目千両／炭焼長者／山神の相談／黄金の臼／尽きぬ銭緡／天人守／兄弟淵／上下の河童／淵の主と山伏／黄金の牛／瓢箪の話（七話）／打出の小槌／蜂聟／蜂のおかげ／親譲りの皮袋／黄金の鉈／黄金の壺／樵夫の殿様／窟の女／三人の大力男／夢見息子／鬼婆と小僧／姉のはからい／鬼の豆／山男と牛方／臼堀と船堀／箕の輪曲／カンジキツクリ／大工と鬼六／癩病／油採り／よい夢／嬰児子太郎／馬喰八十八／鶏提灯悪い寡婦／夜稼ぐ聟／偽八卦／御笈大明神／南部の生倦と秋田のブンバイ／島の坊／旗屋の鵺／トンゾウ／呼び声／絲績み女／荒滝の話／扇の歌／蛇の嫁子（二話）／蛇の聟（四話）／蛇息子／母の眼玉／搗かずの臼／お仙ヶ淵／蛇ノ島弁天／お菊の本／雪姫／蛇女退治／蛇の剣（三話）／野槌／蛇と茅と蕨／上の爺と下の蛇／瘤取り爺々（二話）／鼠の相撲／豆子噺（三話）／地蔵譚（五話）／猿と爺地蔵（二話）／猿になった長者／猿の聟／猿の餅搗き（二話）／ココウ次郎／蛙と馬喰／蛙と田螺／田螺と野老／田螺と狐／獺と狐（三話）／若水／狐の報恩／狐と獅子／盲坊と狐／狐の話（二〇話）／兎の仇討／兎と熊／貉の話（二話）／狸の話（二話）／爺と婆の振舞／狼と泣児／狼石／古屋の漏（三話）／虎猫と和尚／猫の嫁子／怪猫の話（九話）／鮭の翁／鮭の大助／鮭魚のとおてむ／鱈男／鰻男／鰻の旅僧（二話）／魚の女房／瓜子姫子（七話）／糞が綾錦／女房の首／赤子の手／オイセとチョウセイ／墓娘／生返った男／お月お星譚／雌鶏になった女／雉子娘／鳥の譚（一四話）／オシラ神／髪長海女／母也明神／長須太マンコ／オベン女／泥棒神／天狗／端午と七夕／二度咲く野菊／厩尻の人柱／駒形神の由来／ワセトチの話（四話）／土喰婆／赤子石／変り米の話／酸漿／あさみずの里／隠れ里／神様と二人の爺々／神と小便／老人棄場／人間と蛇と狐／竜神の伝授／貉堂／座頭ノ坊になった男／座頭ノ坊が貉の宿かり／座頭の夜語／坊様と摺臼／雷神の手伝／物知らず親子と盗人／五徳と犬の脚（二話）／大岡裁判譚（三話）／雁々弥三郎／新八と五平／生命の洗濯／鰐鮫と医者坊主／蒟蒻と豆腐／傘の絵／富士山の歌／目腐　白雲　虱たかり／姉妹の病気／鼻と寄せ太皷／雁の田楽／胡桃餅と幽霊／カバネヤミ／テンポ／上方言葉／長頭廻し／長い名前（二話）／桶屋の泣輪／いたずら／話買い（二話）／額の柿の木／柿男／柳の美男／履物の化物／和尚と小僧譚（七話）／馬鹿聟噺（二一話）／馬鹿嫁噺（二話）／馬鹿息子噺（二話）／尻かき歌／嫁に行きたい話（二話）／唖がよくなった話／屁っぴり爺々／爺婆と黄粉（二話）／屁っぴり番人／屁っぴり嫁（二話）／眠たい話（五話）／きりなし話（五話）

聴き耳の持主（益田勝実）
佐々木喜善（山下久男）