2003年 A5判 ソフトカバー P156 帯付
“森鴎外に溺愛された“薔薇くひ姫”の白日夢。
生誕百年
ボッチチェリの薔薇 橄欖《オリイヴ》色とロオズの模様 銀色の匙 ガアリックの小瓶 薄青の紅茶の罐”(帯文)
“茉莉の愛した下北沢 鴎外と茉莉が好きだった料理”(帯裏紹介文)
目次:
【『贅沢貧乏』だった茉莉の日常
時計/ラジオ/生きるため書く手段を選んだ クロスペンとネコの文鎮/自筆原稿/『私の場合』 拡大鏡/幼いころの写真/『私から離れない首飾り』 首飾り/おしゃれ好き 着物、愛用のコートとシャツ/化粧品/鏡/『昭和四十一年一月二十四日付け』の封書 鍵/キッチン/『幻の本棚』 本とレコード/あざらしのぬいぐるみ/切符/チョコレート/空き箱/有平糖/虎屋の広告と虎屋のイラスト/葉書とレターセット/カメラと写真/新聞の番組表/贔屓の芸能人にはテレビに向かって声をかけた テレビのリモコン/本の落書き/イラスト/『エロティシズムと魔と薔薇』 薔薇/領収書
【幼い日々の食べもの】
夏の朝の食事/にゅうとねい/一日四合の牛乳/饅頭茶漬け 餅茶漬け/牛肉とキャベツの煮物/ロシアサラダ/シチュウ/焼き味噌/冷えた筍飯/牛鍋/鯛と筍の押し寿司/お八つ/黒豆/小豆南瓜/青梅の煮たもの/コラム“薔薇くひ姫”ならぬ“柿の葉くひ姫”でもあった
【私のメニュウ】
茉莉にとっての料理思想 新聞の切り抜き/『卵』/異常なほどの卵好き ブレッド・バター・プディング、蒸し卵料理、ゆで卵の料理(二種)/パセリのオムレツ/鮭の白ソオス/牟礼マリアの夏のある日のごはん/冷やした肉汁とサラダ/キャベツ/えんどうごはん、さやえんどうの淡味煮/白身魚を淡味に煮たもの/葉唐昆布と酒のお湯漬け/薔薇色がかった朱色の玲瓏珠の如きトマト/半月弁当/オイルサーディンときゅうりのサンドイッチ/一週間の献立/馬鈴薯スープ/『或日の夕食―背番号90の感度』/味噌汁/『ドッキリチャンネル』 マグロと葱の赤味噌のぬた/紅茶/コーラ/ジンライム/好きなもの エヴァミルク、紅茶、ヴェルモットほか/『最後の晩餐』
【下北沢から淡島あたり】
買い物メモから/昭和35年、昭和45年当時の下北沢駅周辺/邪宗門/昭和45年当時森茉莉自宅周辺
あとがき
森茉莉略年譜