1980年　Ａ５判　P200　表紙ヤケ、クスミ、少スレ　小口および扉ページ端ヤケ

全200ページのうち特集67ページ。

目次：
【特集：黒田三郎と「荒地」の現在】
対談　思想的な肉眼の成熟　「荒地」の〈変貌〉をどう捉えるか（鮎川信夫、北川透）
論考
　日常意識の展開　黒田三郎論（鈴木志郎康）
　折り折りの作品に触れながら考えたこと（長谷川龍生）
　「地平線が消えた」後　「荒地」再考（月村敏行）
　黒田三郎論（芹沢俊介）
　黒田三郎の白い道（山口哲夫）
　「アメリカ」の挫折　鮎川信夫の長編詩「アメリカ」をめぐって（吉田文憲）
年譜（編：原崎孝）

手帖時評　経験をひらく鍵（平出隆）

【作品】
　連載詩・見えないまち　蛍火府（大岡信）
　橋（安藤元雄）
　《水の城》のための模試（金井美恵子）
　弥生（宗左近）
　唄くぐり（渡辺武信）
　風葬の唄（山本博道）
　閑雲野鶴抄　四（加藤郁乎）
　連載詩〈マドンナ・ブルーに席をあけて〉６　ちょっとマルジブのマレという黙示の町まで（長谷川龍生）
　連載長編詩　封印　その一（稲川方人）

【連載】
　『詩の認識のために』３　〈書くこと〉の認識論に向けて（一）（アンリ・メショニック　訳：竹内信夫）
　箱狂私註（横山正）
　聞き書き詩人論　詩人たちの肖像（7）　中桐雅夫氏　戦争の影（清水昶）
　破棄詩篇４　光を、もっと光を！（正津勉）
　父・山之口獏４（山口泉）
　アルチュール・ランボオ（39）（粟津則雄）
　カヴァフィス全詩―訳と注釈の試み５（池澤夏樹）

短期連載　ビュトール、ジャズを語る　第一回　ジャズとの出会い（訳：宇田川悟、土屋進）

【一頁時評】
　桜の花びらは、また散る（上野昂志）
　うつろな一日（福島泰樹）

「詩壇の人事」について（武田文章）
同人誌推薦作　牛の角が硬く在った頃（木村昌博）
詩誌月評　だが何に対してやさしいのか（瀬尾育生）
詩書月評　「ナポレオン帽子」というあそび（青木はるみ）

【書評】
　中桐雅夫詩集『会社の人事』　風雅の道への橋を断つ（小長谷清実）
　辻征夫詩集『落日』　カメラの暗箱（関根弘）
　清水哲男詩集『甘い声』・清水哲男著『闇に溶けた純情』　正気の、知性の産物（山本哲也）
　金関寿夫著『ナヴァホの砂絵』　「己がことば」のリアリティ（鍵谷幸信）
　福島泰樹『やがて暗澹』・『冨士田元彦歌論集』　表現者の択びについて（三枝昂之）

新人作品（坂本直子、白石公子、えむ杳子、河合康和、浅山泰美、高柳誠、讃岐徹也、牧村則村、横木徳久）

【新人作品】
　即効薬にことかかない（宗左近）
　バレンタインに饅頭を！（郷原宏）

短信・海外文学
calendrier