1988年初版 A5判 P295 函イタミ、キズ、角少破れ、ヤケ 本体元パラ端破れ 見返し少剥がし跡
ポリネシア、レンネル島民の文化の起源と系統、適応の過程などを考古学的調査の成果を踏まえつつ考察する。
目次:
はじめに
I 島の自然と人間
序―レンネル島の人々の暮らし {海を渡ってきた人々/自然と暮らしの調和/開発の過程/西欧文明との接触}
【コラム】 入墨
ポリネシア人の移住と定着 {ポリネシア人はどこからきたか/文化適応の過程/新たな適応}
島の自然史 {海洋生物がつくった島/陸上生物相の成立/人間による生態系の改変}
人間の到来―レンネル島文化の起源と独立性― {ポリネシア・アウトライアー}
【コラム】ラピタ式土器
II 環境開発過程と文化進化―その考古学的検証―
考古学的調査の結果/生計行動の変化/人口成長モデル
【コラム】焼畑とマイマイ
III 海の資源と自然の分類―漁撈活動―
気候と漁/沿岸地形の民俗分類/魚の民俗分類/漁法の時空間配置/漁期と労働配分/漁撈地と所有権/漁撈のエネルギー・コスト/過去への投射
【コラム】カヌー
IV 島の農耕
焼畑休閑地のなかの二つの時間 {焼畑農耕/めぐる時間―休閑期間/さかのぼる時間―森の作物/焼畑農耕と資源利用}
海を渡ってきたサツマイモ―新しい作物― {海を渡ってきたサツマイモ/レンネル島にやってきたサツマイモ/救荒作物としてのサツマイモ/主要作物としてのサツマイモ/環境退化とサツマイモ}
【コラム】調理法について
V 居住空間のパターン―生存のための対応―
住居―現在と過去 {現在のすまい/過去のすまい}
生計戦略としての集落形態 {ニウパニ村事件/1938年以前の集落/分散した集落/土と水/資源利用の空間パターン/キリスト教による集落の結合/新しい生活/生存のための対応/トタン屋根}
〔補論〕オセアニアの住居
【コラム】ハト狩り
VI 見える環境・見えない環境―儀礼的適応―
超自然的存在の分布図/ふたつの儀礼―イナティとアンガトヌ―}
調査日誌から
〔レンネル語注解〕 The Changing Pattern of Fishing Activities on Rennell Island
〔参考文献〕
レンネル島調査に関する発表文献と初出一覧
あとがき
索引