昭和61年初版　四六判　P320　カバー少イタミ、内側に時代シミ　帯スレ、少イタミ、背ヤケ　地にＢ印　裏遊び紙少剥がし跡　本体表紙縛り跡

“呪術から宗教への思考形態
ネミの《森の王》の実体は何か。原始社会の王の権力、すなわち信仰の中の呪術性に着目する著者は、東西の膨大な資料を博捜し、呪術の類感・感染という二大原理を軸に、王権の本質をえぐり出す。”（帯文）

目次：
序言
第一講　ネミの森の女神ディアーナとその祭司ウィルビウス
第二講　未開社会における呪術師と祭司
第三講　類感呪術と模倣呪術について
第四講　公共的呪術師の成立と王への発展
第五講　神聖な王権の出現と人神
第六講　「森の女神」と「森の王」との聖なる結婚
第七講　アルバとローマの王と神とユーピテル
第八講　ラティウムにおける母系血族制による王位継承と公職としての起源つき王様
第九講　「聖なる結婚」と「王の逃走」

訳者あとがき