1989年　Ｂ５変型判（18.2×22.5）　P74　表紙スレ、時代シミ、下角少折れ跡　P31シミ汚れ

“人は、悪業をつくすカミを慰撫し殺害に及ぶ。また贖罪のために供犠される神、地霊に捧げる神。カミは本来、神とモノとの間を揺れ動いて、正負の関係を彷徨っている。人は殺害儀礼によってその関係を転倒しより強い力を誕生させるのである。同時にこの儀礼は、永遠の若水を得ることもできるのである。”（表紙紹介文）

目次：
祇園信仰にみるカミ殺し儀礼（三橋健）
神とモノ（斎藤たま）
小さな神殺しの一視角（堀田吉雄）
アイヌの神殺しについて（藤村久和）
修験道における儀礼的殺害と民族の諸相〔松例祭〕（鈴木正崇）
国府宮裸祭りの神男〔神と供犠者の狭間〕（茂木栄）
蘇生した三番叟（神田より子）
日本人のカミ観念とカミ殺し（諏訪春雄）

連載　紀ノ国だより（2）〔和歌山市木ノ本の秋祭り〕（松下千恵）