1996年初版　四六判　P452＋索引P13　帯およびカバー背ヤケ、少イタミ　帯袖上端破れ

“デリダからマドンナまで非存在と存在の間に立って軽やかに／柔軟かつ縦横にポストモダンを読み解く”（帯文）

“表題になっている「ノッツ」という面妖な用語はなんであるか？…さしあたり読者に押さえていただきたい点は、否定文をつくる「ノット」だからだから「否定」とか「否定性」という意味であろうという常識的憶測はあたらないということ。とりあえず言えば、否定でも肯定でもなく、非存在でも存在でもなく、からっぽでも横溢でもなく、外部でも内部でもない状態、それがノットだということになる。…ノットは決して消極的な概念ではなく、むしろ積極的なそれであり、生きるためのたったひとつのよすがになる場合すらあるかもしれぬ概念なのである―訳者あとがきより”（帯裏紹介文）

目次：
〈序〉なにゆえノットであるか？

【宗教】
第一章　いかにして神について考えないか
第二章　ノー・ノット・ノー
第三章　危険にされされた無／獲得された無／危険にさらされた無
第四章　ノット・ジャスト・レジスタンス

【芸術】
第五章　ノットを救う
第六章　ノット建築
第七章　広告からかい〔Adverteasing〕―ノットを忘れよ

【肉体】
第八章　肉体の裏切り―ノットを生きよ

ノッツ／原注〔Not(e)s〕
訳注
訳者あとがき
索引