1989年　Ｂ５変型判（18.2×22.5）　P70　表紙クスミ、少汚れ、少イタミ

“私たちは多くの動物と精神世界を築いてきた。特定の動物を神として崇め、願いを込めて祈る。それは、肉体が滅んだ後、魂が動物の中に移転し、永遠の生命を獲得できるからである。
動物との儀式を経験する人々は、永遠回帰の神話に身を置き、死と再生の生命倫理によって生き続けるのである。”（紹介文）

目次：
小動物の民俗〔茂吉挽歌を緒として〕（野本寛一）
縄文土器の猪（小野正文）
アイヌの人々と動物（藤村久和）
幼童・野獣王の冥界下降と大地湧出（田中基）
始原の象徴〔ルロワ＝グーランと動物シンボリズム〕（蔵持不三也）
豊穣を支える靈獣・マカラ（杉浦康平）
動物霊と可畏天皇（山田宗睦）
虫霊と御霊（神野善治）

連載　諭吉の里から（5）　小さな干潟と大きな干潟（松下竜一）
連載　地球環境の保全（5）　地球温暖化問題と国際協力（木原啓吉）
連載　鎮・水郷都市の市井空間（3）　住宅（楢崎浩俊）