1996年2刷　Ａ５判　P527　カバー汚れ、背ヤケ大、コーティングイタミ、上部イタミ（一ヶ所に7ミリ程度の破れ）

十三世紀のヨーロッパで、聖職者が民衆教化のために創作した聖人伝、他界の幻視物語、説教、道徳的例話などをとりあげ、当時の人々の世界観や倫理観、また公式宗教とフォークロアの間にみられる相互的な影響などを探る。

目次：
序
第一章　例話―文学ジャンルと思考様式《スタイル》
第二章　生者の世界と死者の世界
第三章　「大きな」終末と「小さな」終末
第四章　オータンのサン・ラザール大聖堂の西側扉口と中世意識のパラドックス
第五章　「煉獄の誕生」
第六章　罪の宗教
第七章　魂と肉体
第八章　説教と社会批判
第九章　女性、家族、性《セックス》、あるいは男性の文化
第十章　敵―異端者と異教徒
第十一章　リアリズムか
第十二章　心理学的概説、あるいはむずびにかえて

訳者あとがき
原注