2005年3刷　ページ部分15.5×22.5　P159　帯上部一ヶ所に１センチ程度の破れ　カバー少キズ　別紙付録付

“武器の谷アメリカ　悲しいアメリカ　それは私だ
コルトレーンのサックスの悲鳴、ヴードゥー教の歓喜と恍惚、土方巽の狂乱―詩人の連想の旅の果てに辿りつくのは「アメリカ」という巨大な空虚と喪失である。9.11以後の混沌に問う詩の力、ことばの力。飯島耕一渾身の連作長篇詩集。”（帯文）

目次：
Ｉ
　二〇〇二年夏　東京（その一）　｛ヘルペス病中吟／島の毒杯｝
　二〇〇二年夏　東京（その二）　｛チベット／マリリン・モンロー／穴もぐりの歌／赤い鬼ユリ／ケン嘩｝

ＩＩ
　コルトレーンの九月
　夏の雷

ＩＩＩ
　二つのスタイルの二つの詩　｛月出でぬ／鼻にピアスの｝
　バド・パウエルに捧げる二つの詩　｛バド・パウエルといる冬の朝（1）／バド・パウエルといる冬の朝（2）｝
　ヴィフレド・ラムに歓喜する二つの詩　｛Ｉ　陰気なマレンボ／ＩＩ　ヴードゥー寺の秘儀｝
　二つの心臓の大きな川　｛1　酒津／2　ハイカイの「笑ひ」／3　二つの心臓の大きな川／4　名と小説｝
　闘牛―二という数への勝利　｛1　日本のアラス／2　闘牛―二という数への勝利｝

ＩＶ
　東銀座のフォト・サロンで
　地下鉄有楽町線に乗って
　一月の寒気の中で
　荻生徂徠　走る
　アメリカ

あとがき

別紙：
　毒草のごとき詩集（新倉俊一）