2002年 A5判 P302 表紙クスミ、背少ヤケ
全302ページのうち特集222ページ
目次:
連載 私の昭和史(5)(中村稔)
魔術的跛者(2) 秘数、九(種村季弘)
魔法の石版(5) 「友情」の限界(堀江敏幸)
耳目抄(210) 雑誌「文學界」のアンケート(竹西寛子)
詩 {薄明の府(多田満智子)/冬の傾斜(川口晴美)}
【追悼 安東次男】
安東次男の「詩」(粟津則雄)/思い出、二つ三つ(飯島耕一)/安東次男を悼む(中村稔)/僕の心にも“ころがっている”囀り(吉増剛造)
【特集 ゴダールの世紀】
最新作『愛の世紀』をめぐって
{長い物語(J-L・ゴダール 訳:彦江智弘)/映画というささやかな商売の栄華(J-L・ゴダール 訳:細川晋)}
ゴダールという存在 {ゴダールの「孤独」(蓮實重彦)}
ゴダールとの遭遇 {インタヴュー ゴダールのことは忘れたことがなかった(坂本龍一)/ルパン対ゴダール あの馬を見たのは誰か?(青山真治)/小説 モッコ憑き(向井豊昭)}
ゴダールとミエヴィルの肖像 {スクリーンの裏側(F・ビュアシュ 訳:土田渡)/JLG 現代生活の映画作家(イシャグプール)/イメージの閃光 ゴダールとミエヴィルの〈あいだ〉に(谷昌親)}
スポーツと映画を熱く語る {映画は嘘をつく、スポーツは嘘をつかない(J-L・ゴダール 訳:石橋今日美)}
映画の物語|Histolire(s) {底に触れる 『映画史』から『愛の世紀』へ(鈴木一誌)/生きるべきか死ぬべきか(城殿智行)}
同時代の映画について {バベルの塔以前の言語(ゴダール、ペレシャン 訳:奥村昭夫)/映画は考えられないことを考えるためのものだ(J-L・ゴダール)}
ゴダールとトポス {ゴダールとセリーヌの「空っぽの要塞」(彦江智弘)/ゴダールのうちはどこ? 僕は至るところに(岡村民夫)}
記憶と歴史 {『映画史』、その死後の生に(田中純)/ゴダールによる映画の(複数の)死(M・ウィット 訳:篠城直子)/映画史への意志(細川晋)/映画・歴史・記憶 九〇年代ゴダールをめぐって(堀潤之)}
資料 {ゴダール・フィルモグラフィー 1987-2001(堀潤之)}
【コラム ワールド・カルチュア・マップ】
アメリカ 能天気な標的(日比野啓)/ドイツ 迷える少年|元気な少女 第二五回ベルリン国際映画祭(瀬川裕司)/イタリア ピッチ上の狩人たち(堤康徳)/ラテンアメリカ ホルヘ・エドワーズの来日(安藤哲行)/ロシア ソヴィエト・ジャズの黄金時代(鈴木正美)/日本 スーパーヒーローを解体する。 『ロング・ラブレター 漂流教室』論(木村立哉)
今月の作品(小池昌代) {後藤美和子/ももせあさこ/なかにしけふこ}
われ発見せり ブンガクセイサクコウジョウ(市川真人)