1995年新装版　Ａ５判　P339　帯スレ、小イタミ　カバー背上部僅イタミ　小口および天時代シミ

「構造人類学の果ての旅へ　中沢新一
文化人類学のバイブル！　聖性、禁忌、呪術の意味を宗教学、哲学、心理学、文学の領域を渉猟しつつ解明」（帯文）

「未開人のもつ宗教的、呪術的な意味での「よぼれ」「けがれ」や「タブー」は、現代人の理想や「神聖」といった概念と重なる。だから未開人の「汚穢」や「禁忌」は未開人の社会にとどまらず、経験から秩序を創出しようとする人間的行為一般にかかわることになる。狭義の文化人類学、民族社会学の領域を遥かに超え、宗教学、哲学、心理学、文学にまたがる広大な領域にわたる幻の名著の改訳決定版。「狭い専門分野以外の読者の想像力を刺戟する」と絶讃された必読の書であることは、本書をひもどけば誰もが肯くはずである。」（帯裏紹介文）

目次：
謝辞
緒言
第一章　祭祀における不浄
第二章　世俗における汚穢〈けがれ〉
第三章　利未〈レビ〉記における嫌忌
第四章　呪術と奇蹟
第五章　未開人の世界
第六章　能力〈ちから〉と危険
第七章　体系の外縁における境界
第八章　体系の内部における境界
第九章　体系内における矛盾
第十章　体系の崩壊と再生

訳者あとがき
付　文献表