2005年2刷 P338 小口少ヤケ
「二十世紀初頭に斬新で革命的な運動として芸術界を席巻し、あらゆる既成概念を打破しつづけながら新しい思想を追い求めたシュルレアリスム=超現実主義。本書は、その完全な入門書でありかつ『宣言』をはじめとする重要なテクストを網羅し、貴重な図版を豊富に収録した決定版である。夢、無意識、存在、生―現代のラディカルな出発点を再認識し新たな躍動へ誘う衝撃の古典。」(カバー裏紹介文)
目次:
序文
シュルレアリスムの道
{言葉/闘いの前夜/宣言と運動/シュルレアリスム革命/詩人たちの好み/痙攣的な美/先導者たち/「絵画の彼方」/集合と離散
シュルレアリスム資料集
アンドレ・ブルトン『シュルレアリスム宣言集』より {シュルレアリスム宣言(一九二四年)/シュルレアリスム第二宣言(一九二九年)}
「シュルレアリスム革命」誌(一九二四-二九年)より {緒言 (J-A・ボワファール、ポール・エリュアール、ロジェ・ヴィトラック)/牢獄を開放せよ!―軍隊を解散せよ!/死―柏の長城(ロベール・デスノス)/道徳科学―諸君の自由に!(ルイ・アラゴン)/シュルレアリスム研究所(アントナン・アルトー)/食卓につけ(アントナン・アルトー)/ダライ・ラマへの上奏文(アントナン・アルトー)/ヨーロッパ諸大学総長への手紙(アントナン・アルトー)/ヒステリー五十周年(一八七八-一九二八年)(ルイ・アラゴン、アンドレ・ブルトン)/ジャック・リゴーの文章
アンドレ・ブルトン『シュルレアリスムと絵画』より {シュルレアリスムと絵画(一九二八年)抄/シュルレアリスムの芸術における発生と展望(一九四一年)抄/オブジェの危機(一九三六年)/あらかじめ対象を想定しないデカルコマニーについて(一九三六年)/甘美な死骸(一九四八年)
マックス・エルンスト『絵画の彼方』(一九三六年)より {一九二五年八月十日/一九二五年から今日まで}
ポール・エリュアール『見せる』(一九三九年)より {絵画の彼方/自由な手/ミロの誕生/非合理の征服 サルバドール・ダリ}
シュルレアリスム詩選 {アンドレ・ブルトン/ロベール・デスノス/ポール・エリュアール/バンジャマン・ペレ}
シュルレアリスム人名解説
シュルレアリスム略年表
巻末に訳注、訳者後記、文庫版あとがきを収録