
昭和17年 A5判 P303+序・目次 全体に経年によるヤケ、少汚れ、少イタミ 小口および図版に隣接したページに時代シミ 末尾ページおよび裏遊び紙上端に少書入消し跡
旧字旧かな遣い
鎖国以前の日本に入ってきた南蛮文化の影響について内外の文献・資料をあたり、特にキリスト教の思想や風俗の方面から分析・考察する。
目次:
序説
第一章 教会堂と信徒の生活
一 南寺の建築
二 南蛮寺の内外
三 祝祭日の行事
四 懺悔と鞭行
五 洗礼と教名
六 婚姻
七 葬儀と墓碑
八 數珠と十字架
九 農民生活と教会堂
第二章 南蛮宗と戦国時代の社会慣習
一 社会生活上の慣習 {イ 主従関係/ロ 自害と殉死/ハ 南蛮宗と他の信仰との関係/ニ 宣誓と起請文}
二 家族制度上の問題 {イ 一夫一婦制の問題/ロ 育児の問題}
三 南蛮宗信仰と町人道徳 {イ 町人層とキリシタン信仰/ロ 利潤の追求/ハ 商業道徳の問題/ニ 享楽主義/ホ 町人社会の信仰}
第三章 信仰習俗の意義
一 キリシタン信仰と現実的利益
二 キリシタン信仰習俗の検討 {イ 戦場における信仰習俗/ロ 医療に関する信仰習俗/ハ その他の信仰習俗}
三 結語
第四章 南蛮風俗について
一 南蛮風俗の意義
二 武将の南蛮風俗 {イ 贈物と南蛮風俗/ロ 南笠と南蛮具足/ハ 羅紗の合羽/ニ 室内の調度}
三 肉食の風習について
四 結語
主要参考文献
附録 南蛮宗関係古文書抄
索引